Product Details
ISBN 10 : 4778314417
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Content Description
本書は、カルチュラル・スタディーズ研究者で、熱烈なBL愛好家でもある溝口彰子氏が、日本のやおい・ボーイズラブ(BL)的なものがここ数十年でどのように変化し、進化し、いま女性にとってどのような存在になっているのか、そして社会にどのような影響を与えているかを考察した評論。
女性による女性のための、男性同士の恋愛を軸にしたヤオイ/ボーイズ・ラブ(BL)は、いま女性たちにジャンルは、主に異性愛女性が作り手・送り手であるにもかかわらず、実際の現実よりも、ホモフォビア(同性愛嫌悪)と異性愛規範から自由な――言い換えれば、同性愛を肯定し、異性愛以外の多様なセクシュアリティを尊重する――作品が生まれている。BL作家たちの「誠実な想像力」が生んだ作品世界は、ファンタジーを描きながらも、「現実(社会通念)」を変える可能性を持つ。
進化するBLはいまは「駆け込み寺としてのやおい」ではなく、「生産的なフォーラム」となっている! ということを、作品分析によって証明してゆく試みである。
著者は、映画理論、美術批評(ビジュアル&カルチュラル・スタディーズ)の研究者で、レズビアン・アクティビストとしても活躍する溝口彰子。著者がこれまで発表してきた論文や、学会での発表原稿、講義ノートなどをもとに構成する、BLカルチャー論。
【著者について】
溝口彰子(みぞぐち・あきこ)
山口県生まれ。米国ロチェスター大学大学院ビジュアル&カルチュラル・スタディーズ・プログラム修了(博士号)。多摩美術大学美術学部芸術学科非常勤講師。BL愛好家。
【構成】
●第1章 「BL進化論」にとってのBL概史
●第2章 ホモフォビックなホモと愛ゆえのレイプ?——進化以前のBLテキストの定型
●第3章 リアルゲイの目線?〜まぼろしの(ような)「やおい論争」を中心に
●第4章 BL進化形
●第5章 BLを読む/生きる——女性同士が「まぐわう」フォーラムとしてのBL (2ファイル)
◆スペシャル対談 ブルボンヌ×溝口彰子
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雪紫
読了日:2019/09/19
ちるるん
読了日:2015/07/12
mittsko
読了日:2017/12/08
たまこ
読了日:2016/01/07
きなこ
読了日:2015/07/18
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