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焼き芋とドーナツ 日米シスターフッド交流秘史

湯澤規子

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784041126493
ISBN 10 : 4041126495
Format
Books
Publisher
Release Date
September/2023
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

「胃袋」から近現代史を描き直す歴史地理学者が、「なかったこと」にされてきた日常茶飯の世界と、実は主体的だった女性労働者の実像を蘇らせる。間食から紐解く人間交流史。

目次 : プロローグ―「わたし」を探す/ 第1部 日本の女性たち(糸と饅頭―ある紡績女工のライフヒストリー/ 焼き芋と胃袋―女工たちの身体と人格/ 米と潮騒―一〇〇年前の米騒動と女性の自治/ 月とクリームパン―近代の夜明けと新しき女たち)/ 第2部 アメリカの女性たち(野ぶどうとペン―女性作家の誕生/ パンと綿布―ローウェルの女工たち/ キルトと蜂蜜―針と糸で発言する女性たち/ ドーナツと胃袋―台所と学びとシスターフッド/ エピローグ―「わたしたち」を生きる)

【著者紹介】
湯澤規子 : 1974年大阪府生まれ。法政大学人間環境学部教授。筑波大学大学院歴史・人類学研究科単位取得満期退学。博士(文学)。明治大学経営学部専任講師、筑波大学生命環境系准教授を経て、現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • つちのこ

    焼き芋とドーナツは日米の産業革命期を生きた女性たちの胃袋を満たした食べ物。本書の内容では比喩でしかない。高井としを、津田梅子、相馬黒光、伊藤野枝、ルイーザ・オールコット、エレン・リチャーズなど女性解放運動の旗手となったファーストペンギンたちを取り上げているが、彼女たちに共通しているのは、食べ物や賃金、長時間労働、教育といった目に見える身近な女性差別から、不条理に対する疑問や憤懣を当たり前の要求にして風穴を開けたことにある。黎明期の日本では、労働環境の改善を進め、女工を人間として扱った大原孫三郎のような⇒

  • b☆h

    約1カ月近くかかって読了。ネット記事で柚木さんがおすすめしていたのを見かけて読んでみた。1900年前後の食と女性の生き方を描いた歴史書。1880年頃は女性は学ぶ必要はないと考えられ、結婚すれば夫に従うものだと考えられていた。それから100年超が経った現在も結婚についてはそれほど大きくは変わっていないように感じる…。女性の自立に大きく関わった人よりも、その背後にいるたくさんの声が聞こえ見え隠れするようだった。前々から気になっていた女工哀史を読んでから再読してみたい。

  • TATA

    新聞の書評から。日米両国の女性労働史。ジェンダーの歴史として読むと確かに興味深く読める。ハードカバーなんだけど新書のような内容だったかな。

  • ヨンデル

    ★焼き芋とドーナッツ/湯澤規子/角川書店。約100年前に「女工哀史」というルポタージュが出版された、作者は「細井和喜蔵」。それに関連して「女工哀史」があった、作者は「高井としを」という。この作者は「細井」の内縁の妻である。細井は女工と一括りにしての「低賃金」「長時間労働」など過酷な生活状態を書いたものだという。それにひきかぇ高井の書いたものは女工の日常茶飯事をとおして、一人の人間として目覚めていくガリ版刷りの小冊子だったらしい。

  • ミキ

    2024-4:紡績工場で働く女性労働者の日米の比較。それぞれを象徴する労働者の食べ物が焼き芋とドーナツ。日常茶飯の歴史を探究する視点は素晴らしいと思った。

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