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本のなかの旅 中公文庫

湯川豊

User Review :5.0
(1)

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784122062290
ISBN 10 : 4122062292
Format
Books
Publisher
Release Date
February/2016
Japan

Content Description

宮本常一、吉田健一、金子光晴、開高健、ヘミングウェイ、ブルース・チャトウィン、イザベラ・バード…。なにかにつきうごかされるように、旅を重ねた十八人が遺した本から、それぞれの旅にまつわる記憶を読み解く珠玉のエッセイ集。

目次 : 宮本常一―歩かなければ見えないもの/ 内田百〓(けん)―用事がないから汽車に乗る/ ブルース・チャトウィン―歩く人の神様/ 吉田健一―一杯の天ぷら蕎麦/ 開高健―永遠に、幸わせになりたかったら/ ル・クレジオ―すべては結ばれている/ 金子光晴―「かへらないことが最善だよ」/ 今西錦司―そこに山があるから/ アーネスト・ヘミングウェイ―川には鱒がいて/ 柳田國男―「なにヤとやーれ」の歌声/ 田部重治―そこに自由があるから/ イザベラ・バード―東北へ、もっと奥地へ/ 中島敦―光と風の中で/ 大岡昇平―「留学」作家の孤独/ アーネスト・サトウ―時代の空気/ 笹森儀助―そのとき南の島々では/ 菅江真澄―「北」にみいられて/ R・L・スティヴンスン―至福のとき

【著者紹介】
湯川豊 : 1938年新潟市生まれ。64年慶應義塾大学文学部仏文科を卒業後、文藝春秋に入社。『文學界』編集長、同社取締役を経て、退社。2003年より東海大学文学部教授、京都造形芸術大学教授を歴任。10年『須賀敦子を読む』で読売文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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『本のなかの旅』案内人の洞察力と精神力の...

投稿日:2021/07/02 (金)

『本のなかの旅』案内人の洞察力と精神力の素晴らしさ。選抜からすでに光る着眼点で面白いと感じさせてくれる、18人の旅行記と旅関連の本を巡り紹介してゆく旅。不思議な調和した世界〜別の世界を見せてくれそうな気配が漂っている。世界を見る視線が特別な輝きをおびるようすが刻印されている。謎めいた魅力と問いかけ。小さな情景にこめられている意味。作家ごとの話術の卓抜さ。世界の意味を解体させる仕掛け。超自然的な匂いをかぎつける。一生をかけて奇跡的なものを捜す。想像力の見事な発露。動かしがたい思想の到達。豊かな時間が過ぎゆくのを味わえる。なにものにも換えがたい清新さ。旅の経緯の要領よいたどり。「かへらないことが最善だよ。」と言う言葉を胸に、進み展開してゆく、哲学の煌めき。清らかで美しい感覚の滲み出るような文面に、感動をおぼえる連続です。

seigo-hk さん | 長崎県 | 不明

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • takao

    ふむ

  • 羽毛

    眠る前、一章ずつ読むのがしばしの間の楽しみだった。端正な文章で、しずしずと古い本を手に取って紹介されているような感じ。まったく知らない旅の本が半分以上で、なかなかハードルの高い物もあるがいつか読んでみたいと思うし、そのためにこの本を手許に置いておきたい。「イワナの夏」が気に入って湯川氏の著作をちまちま読み進めているが、やはり「イワナの夏」が一番好きかな...と。ある年代までの人しか持ち得ない「教養」の裏付けを感じてついつい惹かれてしまうが、人に勧める気はあまりしなくもある。

  • 月華

    図書館 2016年2月発行。新刊コーナーで見かけて借りてみました。紹介されている人がかなり昔の人だという印象でした。日本人が海外にったり、外国の人が日本に来たりと内容が様々でした。1878年に一人で海外からきて旅行をした女の人がすごいと思いました。釣り好きの人、山好きの人など個性豊かな人々だと思いました。

  • go

    旅行しながら読んだ。内容に読み応えがあり、文章がとても良いなと思った。ヘミングウェイ読みたくなった。

  • ルーク

    ☆☆☆ なかなか面白かった。紹介している旅の本が興味深く、読んでみたくなるものばかり。電車の中で読む本だったので、かなり長く持っていた。なぜか電車で読むほうが、すんなり入ってくる。

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