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「モディ化」するインド・大国幻想が生み出した権威主義 中公選書

湊一樹

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784121101525
ISBN 10 : 4121101529
Format
Books
Publisher
Release Date
May/2024
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:
湊一樹 ,  

Content Description

世界一の人口、急成長する経済、世界最大の民主主義、グローバルサウスの盟主‥‥国際舞台で存在感を増す「大国インド」。だが、足元では権威主義化が急速に進む。2014年にナレンドラ・モディが首相に就任して以降、権力維持・拡大のために、実態と離れた「大国幻想」を振りまき、一強体制を推進しているからだ。本書は、政治・経済・社会・外交に至るまで「モディ化」が進行するインドの実像と問題を冷徹な視点から描き出す。

【著者紹介】
湊一樹 : 1979年青森県生まれ。東北大学経済学部卒。2006年ボストン大学より修士号(政治経済学)を取得後、日本貿易振興機構(ジェトロ)アジア経済研究所に入所。現在、同地域研究センター研究員。専門はインドを中心とする南アジアの政治経済(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • kuroma831

    巷で話題になっていた新刊。モディ政権下の直近10年で民主主義が後退し、権威主義化が急速に進むインドの政治情勢を描く。グローバルサウスの盟主として、「急成長を続ける新興国」という経済についてのイメージ、「普遍的価値を共有する戦略的パートナー」という外交・安全保障についてのイメージが、もはや作られたナラティブでしかないことが大量の物証と共に語られる。いやーすごい本だった。

  • おはぎ

    「世界最大の民主主義国」の虚像と実像。インドそのものを見ずに中国を通してのインドという見方をしてきたという指摘が重い。それにしても典型的な権威主義でやりたい放題である。かといって関わりを断つわけにもいかないだろう。付き合い方を考える必要がある。ちなみに作者のTwitterも荒らされて消えた。

  • EMCEE

    民主主義の皮を被りつつ、実際は一人の指導者の権威を強化するために目茶苦茶やってますよという本。 対中国のパートナーかつ、巨大な人口から生じる大きなマーケットとしての魅力から西側諸国も強く出られない状態がもどかしい。インドについては特になにの印象も持ってなかったが、民主主義とされている国でこれだけ独裁政権的なムーブができるのかと空恐ろしい気持ちになる。

  • Myrmidon

    権威主義化、ヒンドゥー至上主義化が急速に進むインド政治について、現モディ首相を中心に解説する。本書によれば、モディ氏が誇る経済その他の実績はほとんどが虚飾であり、各種の失政はプロパガンダとメディア支配により隠されている。更には差別的政策や合法・非合法の暴力によって国内のイスラム系住民を排除しつつあるという。筆者はモディ氏に批判的なスタンスを明確にしているが、本書を読めば筆者が偏向しているのではなく、モディ氏の政治手法がヤバすぎると思える。

  • 四色しおり

    インドの国家としての成熟に伴う自由民主主義から権威主義への政治思想の移行をモディ首相を軸に語る。 本書で語る一番危険な出来事は、ヒンドゥー至上主義の進展に伴うイスラム教の排除だろう。少数派とはいえ総人口中10%とは1億人以上を意味し内憂を深める政策だ。しかもパキスタン・バングラディシュ・中国(新疆ウイグル)・中央アジアとムスリム人口の多い国が隣国に多く外交関係の悪化=外患につながる危険行為でもある。 もしイスラエルと組み第5次中東戦争に参戦するようなことが起きればインドを舞台に大戦が起こりかねない。

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