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「共感」へのアプローチ 文化人類学の第一歩

渥美一弥

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784861104978
ISBN 10 : 4861104971
Format
Books
Publisher
Release Date
April/2016
Japan

Content Description

西アフリカのモシ族では生まれた子供に「奴隷」と名づけることがある―なぜか?「文化」「ジェンダー」「婚姻」「医療」など、テーマごとに設けられた問いに答えながら読み進むことで、文化人類学的な「ものの見方」を身につける入門書。異文化の世界に対して驚き、問いを発し、「共感」する力を養う。

目次 : 第1章 文化―なぜ生まれた子供に「奴隷」と名づけるのか?/ 第2章 ジェンダー―なぜ「女医」というのに「男医」といわないのか?/ 第3章 婚姻―なぜ父は娘と結婚できないのか?/ 第4章 通過儀礼―なぜ「子供」と「大人」を区別するのか?/ 第5章 環境と文化―なぜ「自然」と「人工」を区別するのか?/ 第6章 信仰・信念体系―なぜクリスマスを祝ったあとに初詣に行くのか?/ 第7章 医療と文化―なぜ熱が出て咳をすると「風邪をひいた」というのか?

【著者紹介】
渥美一弥 : 1954年生まれ。神奈川県出身。一橋大学大学院社会学研究科博士後期課程修了、博士(社会学)。専攻は文化人類学(カナダ先住民サーニッチの「文化」復興運動についての研究)。現在、自治医科大学医学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • コジターレ

    文化人類学を学校教育の中で重要視したほうがよい。ディベート、ディスカッション、アサーションなどは、所詮小手先の対話スキルではないだろうか。それよりも「自身や自文化の当たり前を疑うこと」「安易に正誤や優劣を判断しないこと」などを学べる文化人類学を学ぶほうが、人としての成長に寄与するだろう。そして、そういう学びによって、「多様性を認めるフリをした無関心」から脱することができるのではないか。本書を読んで、そんなことを考えた。著者から問われながら考えを深められる良書だった。

  • tetsv8

    異文化への理解のポイントが分かる本。 文化の当たり前は恣意的で、絶対こうみたいなのはないってのは頭に入れておきたい。 自分、他をいろいろ触れるのが大事で、違って当然より一歩踏み込んで、その違いって何でだろ?って近づいていくことも大事だなと思った。 環境で男女の役割があったりなかったり、親の概念もいろんな条件があって面白い。 現在、生きるのが辛いことが多いから、男女がどうの言ってる場合じゃないなと考えさせられた。

  • G.KIM

    人類学の入門書を久々に読んだ。常識を疑い、その行為と文化の因果関係を探り、人間と社会の本質というものに迫っていくのが人類学の醍醐味で、その営みは知的に刺激的なものである。頭の体操になった。

  • ひつじ

    自文化中心主義でとどまるのは良くない。しかし、「差異があるのは当たり前」と捉え、そこで完結してしまう文化相対主義は尚更よくない。自文化を起点とし、異文化に対する疑問・違和感に対して問い続けることが大切。変?!を理解することこそが文化人類学の醍醐味。

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