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ドイツ参謀本部

渡部昇一

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784898318973
ISBN 10 : 4898318975
Format
Books
Publisher
Wac
Release Date
March/2024
Japan

Content Description

まさにドイツ参謀本部は「教訓の宝庫」!ドイツ参謀本部の歴史は一つの「古典(クラシック)」である。それは、そもそもの誕生から、生育、発展、光栄、悲惨、再建、消滅のすべての段階が、近代の比較的短い期間に起こったものであるため、見通しやすく、しかも原因・結果の連鎖が明快である。

目次 : 第1章 近代組織の鑑―ドイツ参謀本部―フリードリッヒ大王が制限戦争時代に残した遺産(「教訓の宝庫」としてのドイツ参謀本部/ ヨーロッパの陸戦史、四つの時代区分 ほか)/ 第2章 かくて「頭脳集団」は誕生した―ナポレオンを挫折させたプロイセン参謀本部の実力(プロイセン軍の動脈硬化/ 「最高戦争会議」の創設 ほか)/ 第3章 哲学こそが、勝敗を決める―世界史を変えたクラウゼヴィッツの天才的洞察(改革思想の余燼(1)―ボイエン/ ボイエンの理想と相反する現実 ほか)/ 第4章 名参謀・モルトケの時代―「無敵ドイツ」を創りあげた男の秘密とは何か(騎士的心情の国王・ヴィルヘルム一世の登場/ 文学的素養と文学者的外見を持った軍人 ほか)/ 第5章 「ドイツの悲劇」は、なぜ起きたか―ドイツ参謀本部が内包した“唯一の欠点”(リーダーなきスタッフの悲劇/ シュリーフェン・プラン ほか)

【著者紹介】
渡部昇一 : 1930年、山形県生まれ。上智大学大学院修士課程修了。ドイツ・ミュンスター大学、イギリス・オックスフォード大学留学。Dr.phil.(1958)、Dr.Phil.h.c(1994)。上智大学教授を経て、上智大学名誉教授。その間、フルブライト教授としてアメリカの4州6大学で講義。専門の英語学のみならず幅広い評論活動を展開する。76年、第24回エッセイストクラブ賞受賞。85年、第1回正論大賞受賞。2017年、逝去。享年86(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • 鴨の入れ首

    2024年刊。図書館本です。ナポレオン戦争に始まりナチスドイツに終わるまで、ドイツ軍最高と言っていい頭脳組織の盛衰を記したドイツ史解説書です。ドイツ参謀本部の最盛期を現出した大モルトケの偉大さを実感すると共に、指揮官と参謀の関係についてかなり深く考察していました。組織の在り方について考えさせられる本です。大変興味深く読みました。

  • 金吾庄左ェ門

    リーダーとスタッフの片方ではなく共に優秀でなければいけないので、ゆえに教育が大事だがリーダー教育の方法はない。というミもフタもないような本ですが、プロイセンにはじまりナチスドイツに終わる、栄光と落日の歴史を知る事は出来ます。勝つ組織は、思想・哲学・情報・目的を共有していますし退却と敗走は異なるものです。その一方で、徴兵制には軍役という義務の一方で、国民に機会と権利を与えるという側面もあったのですね。軍というものは一部の貴族と傭兵の食い扶持で、国民に開かれた組織にするなどトンデモナイ事だったのです。

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