変形性膝関節症の治し方がよくわかる本

　年を重ねると、肩や腰などとともに膝の痛みに悩むことも増えてきますが、膝の痛みの最大の原因は変形性膝関節症です。厚生労働省によると、この変形性膝関節症の症状を自覚する人は全国で1000万人。潜在的な患者数は3000万人にものぼると推計され、40歳以上では有病率は55％にもなります。
　巷では、「膝の痛みは自分で治せる」、「サプリでよくなる」、「サポーターで治せる」、「手術はいらない」など様々な情報があふれていますが、実は一番早くて確実で、安全で無駄なお金がかからない方法は整形外科で治療することです。
　本書では、変形性膝関節症の保存療法（手術でない治療法）から手術による治療法、そして新たな選択肢として注目されている再生医療までわかりやすく紹介しています。

【著者紹介】
渡邊敏文 : 獨協医科大学埼玉医療センター整形外科准教授。医学博士。島根医科大学（現島根大学）医学部卒業。東京医科歯科大学（現東京科学大学）大学院修了。関連施設を経て２０１０年フロリダ大学バイオメカニクス教室留学。帰国後、東京医科歯科大学軟骨再生学講師、関節機能再建学准教授を経て２０１８年より現職。専門は膝関節外科。人工膝関節置換術を中心に膝周囲骨切り術、関節鏡視下靱帯再建術など。日本整形外科学会専門医、スポーツ認定医、運動器リハビリテーション認定医、日本人工関節学会認定医。日本膝関節学会評議員、日本人工関節学会評議員、同社会保険委員、日本スポーツ整形外科学会評議員、日本臨床バイオメカニクス学会評議員、日本整形外科学会広報・渉外委員、外科系学会社会保険委員会連合（外保連）手術委員（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）