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関ケ原合戦全史 1582-1615

渡邊大門

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784794224934
ISBN 10 : 4794224931
Format
Books
Publisher
Release Date
January/2021
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

関ヶ原合戦(一六〇〇年)はわずか半日で終結した戦いだが、この戦の遠因は、本能寺の変(一五八二年)を経て秀吉時代になって以降の、独裁体制のひずみと諸将間の確執、各大名家の家中問題にあった。本書では、秀吉の晩年から、五大老五奉行による政権運営時代、会津征討、関ヶ原本戦、東北・九州の戦い、家康による戦後処理、豊臣家滅亡による「関ヶ原体制」の終焉(一六一五年)までの実態を、良質な一次史料と最新研究を用いて解明。後世の編纂物などの二次史料に影響されがちな関ヶ原合戦史を訂正し、今語りうる史実の全体像をつまびらかにする。

目次 : 秀吉の晩年・没後の政治状況/ 七将による石田三成への襲撃/ 諸大名が抱える家中問題/ 動揺する上杉氏/ 「直江状」の真偽をめぐって/ 家康の会津征討/ 関ヶ原合戦への道のり/ 関ヶ原合戦の開戦/ 東北の戦い/ 九州の戦い/ 戦後処理と大名配置/ 関ヶ原体制から徳川公儀の確立へ

【著者紹介】
渡邊大門 : 1967年、神奈川県生まれ。歴史学者。関西学院大学文学部史学科日本史学専攻卒業。佛教大学大学院文学研究科博士後期課程修了。博士(文学)。現在、株式会社歴史と文化の研究所代表取締役(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • 六点

    一次史料の解読による戦国史研究の成果を広く世に問う、著者曰く「一般書」である。本能寺の変から、朝鮮侵攻、関ヶ原合戦から大坂の陣直前に亘る30年を俯瞰した、最新の研究成果を多数利用した大部の著作である。秀吉の晩年から七将襲撃、そして関ケ原合戦と戦後処理。「二重公儀体制」の終焉と、ここまで一連の時代として大きく捉えた一般書はなかったと言える。「雄渾」ただ、その一言に尽きる著書である。ここ三十年弱で急激に変化した、関ケ原とその時代研究は此処まで嘗てとは変わった。と、読者に痛感させる。勉強は怠ってはいかんのだね。

  • スプリント

    関ケ原の戦いに至る政治的な駆け引きや 東北や九州の動向なども触れられているので知識欲が満たされます。

  • Abercrombie

    一次史料(なるべく)と先行研究を拠に考察する、関ケ原の戦いの始まりからその後まで。「七将による三成襲撃はなかった」、「直江状は偽書」、「家康と輝元は決戦前日に和睦していた」等々、最新研究により明らかとなった真相の数々には驚くばかり。

  • 八雲

    多大なる良質な一次資料に拠った今までにない読み応えある一冊。 ただ、一次資料とはいえ鵜呑みにしないところがいい。 小山評定はなかった。 直江状の真偽について。 毛利、宇喜多、島津が抱える家中問題。 伊勢、北陸、岐阜や大津などの諸将の関ヶ原への道のり。 「西軍」、「東軍」という呼称じゃなかった。 合戦の前日に家康と輝元が和睦を結んでいたなど、知らなかったことなどもたくさんあってとっても面白く読めた。

  • T F

    戦前の政治状況、東北や九州の展開、戦後処理まで俯瞰的に関ケ原合戦を理解することができる。本書では触れられていなかったが、秀吉は家康にどこまで託したのだろうか。自分の織田家への扱いを顧みるなら、秀頼の行く末も想像がつくはずで、どれだけ大老、奉行間で誓約をさせたところで徳川の天下は既定路線だとあきらめたりはしなかったのだろうか。

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