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生ける屍の結末 「黒子のバスケ」脅迫事件の真相

渡邊博史

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784904795323
ISBN 10 : 4904795326
Format
Books
Publisher
Release Date
October/2014
Japan

Content Description

8月21日に実刑判決の出た「黒子のバスケ」脅迫事件の渡邊博史被告が獄中で書き下ろした衝撃手記。自らを「無敵の人」と称し、幼少からのいじめや虐待を告発するなどして大きな社会問題になった渡邊被告だが、起訴内容は全面的に認めたため、裁判では事件の経緯や真相についてはほとんど語られなかった。1年余にわたって繰り広げた犯行の詳細や事件の真相は、今この本によって初めて明らかにされる。


〔主な内容(目次から)〕
●第1章 「黒子のバスケ」脅迫事件の真相
第1話 事件前夜   
東日本大震災/生活費稼ぎと学歴詐称/自殺念慮と「黒子のバスケ」/誕生日に知った「アニメ化決定」/デイトレと幻聴と幻覚/
第2話 上智事件   
事件の計画/戸山高校と上智大学の下見/喪服の死神/2ちゃんねるでの犯行声明/犯行の下準備/四ツ谷駅での職務質問/犯行声明/上智大学突入/他
第3話 大阪脅迫生活 
初めてのドヤ/大阪初脅迫/ジャンプフェスタ/会場周辺を攻める/やはり母親の顔は見たくなかった/「黒子のバスケ」から逃れられない/他
第4話 ウエハス事件 
どこに行っても「黒子のバスケ」/ウエハス発見/ウエハス事件の犯行準備/ウエハス入手と下見の旅/大量の脅迫状を投函/他
第5話 投了
娑婆での最後の夜/終わりへの驀進/逮捕、そして意味不明の笑い/留置場ですら無意味にときめく/自分が起訴された7つの事件/他
第6話 藤巻忠俊先生へ


●第2章 裁判で明らかになったこと
第7話 冒頭意見陳述  
第8話 生い立ち  
いじめ/「ヒロフミ」という身分/ジャンプのマンガ/バスケ/両親殺害計画/被虐うつ/上智大学/同人誌/夢を見ているという設定/新宿/父親/母親
第9話 最終意見陳述  
冒頭意見陳述は撤回したい/「社会的存在」と「生ける屍」/「努力教信者」と「埒外の民」/地獄だった小学校の6年間/「キズナマン」と「浮遊霊」/他


●第3章 解説
第10話 渡邊博史さんへ―最終意見陳述を読んで  香山リカ  
第11話 弱化した若者を表すキーワード  斎藤環
第12話 「黒子のバスケ」脅迫犯から届いた手紙  篠田博之


あとがき


※すでに発行されている書籍で誤りがありました。著者ならびにご購入された皆様に深くお詫び申し上げます。


『生ける屍の結末 「黒子のバスケ」脅迫事件の全真相』正誤表
P19 1行目 「もいない部屋で黒子と火神に向かって、」が欠落していました。
P76 6行目 近所の国立図書館→近所の市立図書館
P93 2〜3行目 赤茶色で高さは2センチくらい→赤茶色で長さ20センチ直径2センチくらい
P104 3行目 「襲撃事件の核心」→「衝撃事件の核心」
P136 4行目 札幌ライセンホール→札幌テイセンホール


Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 澤水月

    時頭いい!正直自分が著者に深く同情、共感するとは動揺…余りに悲惨ないじめと両親虐待コンボ。冒頭意見陳述から最終…間に書物で深く考察深め育った環境等客観視。加藤智大の判り難い考察も一発で読み解き唯一加藤から共感の言葉受ける(各人親の虐待と決して書かない…自認したくない?)のが興味深い。最終…は私なぞは自分の生育環境と余りに似ており涙。貧困DQN家庭でなくとも見え辛い虐待は起き、何十年も暗い影。外食してもいいか悩む…経験した。最終…は有用な文だ。しかし上智バスケ同性愛にたまたま執着やフェチあり起きたとは…(続

  • ruki5894

    胸がイタイなぁ。憲法25条すべての国民は健康で文化的な生活…現実は程遠いよな。すべての国民…。犯罪抑止として厳罰化するよりは、自殺する場所を提供してくれという訴えは、切実すぎて言葉が出ない。自分の両手に手錠なんかはめられていなかったのだと、拘置所で気付くのは読んでて辛かった。

  • いさらこ

    コミケはもう何年も行ってないし(しかも行ったのも手伝い程度)「黒子のバスケ」も読んだ事ないのですが(ほくろのばすけ、だと思っていた過去もw)「黒子のバスケ脅迫事件」という言葉は聞いたことがあり。図書館の新刊にあったので手にとってみました。事件のきっかけから逮捕までの経緯を書いた手記と裁判での陳述と質疑。「生い立ち」の質疑応答が特に生々しく、読後に自分が暗い過去を背負ってきたような重苦しい物が残る。軽々しい感想は言えないと思った。出所までの間にいい出会いがある事を祈りたい。

  • masabi

    【概要】「黒子のバスケ」脅迫事件の犯人による手記・裁判での意見陳述と精神科医による解説を収める。【感想】第三者による裏付けのない一方だけの視点にはなるが、半生や一見特異な動機が語られる。冒頭意見陳述と最終意見陳述に見られるように、自身の人生をどう物語るかが劇的に変わるのも犯罪を扱ったノンフィクションでは珍しいと思う。一貫して自殺念慮が語られ出所しても自殺すると明言されている。すでに出所しただろうが、刑務所という新しい環境と認知の変化によって念慮は薄まったのだろうか。そう願いたい。

  • garth

    自分は「黒子のバスケ」の作者氏の成功が羨ましかったのではないのです。この世の大多数を占める「夢を持って努力ができた普通の人たち」が羨ましかったのです。成功した人たちは即ち努力した人たちです。自分は「夢を持って努力ができた普通の人たち」の代表として「黒子のバスケ」の作者氏を標的にしたのです。

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