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ISBN 10 : 4000026062
Content Description
「論理的思考」「ロジカル・シンキング」は教育やビジネスでの重要な能力とされる。だが日本の議論で「論理的」であることは、「証拠を示して説得的に語ること」ほどの共通理解しか見いだせない。そして、実はその捉え方は自明なものではない。そもそも、「論理的」とはどういうことなのか。「論理的である」と感じる感覚はどのようにつくられていくのか。フランスでのディセルタシオン(小論文)を核とした言葉の教育を通じて、日本ともアメリカとも異なる「論理的思考」の存在、そしてその形成過程を明らかにする。
目次 : 第1部 論文構造から生まれる論理と思考法―哲学と文学のディセルタシオン(論文の構造と論理の型―エッセイとディセルタシオン/ 哲学のディセルタシオンと哲学教育―吟味し否定する方法を教える/ 文学のディセルタシオンと文学教育―文学鑑賞と論理的思考/ ディセルタシオンの歴史)/ 第2部 論理的思考の段階的な訓練―ディセルタシオンを目指した言葉の教育の全体像(小学校で教えられる論理―言語の内的論理と視点の一貫性/ 中等教育で育まれる論理―「論証」から「弁証法」へ)/ 第3部 判断し行動するための論理―推論する、討論する、合意するための教育(歴史教育―過去の解釈と未来予想に見る推論の型、「合理性」の判断基準/ 歴史教育の歴史に見る思考法の変遷/ 市民性教育―合意形成の手続き)/ フランス社会の“論理”の構築―ディセルタシオンが導く思考表現スタイル
【著者紹介】
渡邉雅子 : 名古屋大学大学院教育発達科学研究科教授。コロンビア大学大学院博士課程修了。Ph.D.(博士・社会学)。専門は知識社会学、比較教育・比較文化、カリキュラム学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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sayan
読了日:2021/11/02
kan
読了日:2022/06/04
yutaro sata
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syuu0822
読了日:2023/08/03
buuupuuu
読了日:2021/12/16
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