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動物たちがみた戦争 戦中写真が伝える 光文社新書

渡邉英徳

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784334106942
ISBN 10 : 4334106943
Format
Books
Publisher
Release Date
July/2025
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

毎日新聞の特派員が戦時期に撮った写真6万点をデジタルアーカイブ化するプロジェクト「毎日戦中写真アーカイブ」。その中から、軍馬や軍用犬、伝書鳩や南国の珍しい動物など、人を助け、癒やし、ときに人の犠牲となった動物の写真をピックアップ。『AIとカラー化した写真でよみがえる戦前・戦争』の渡邉英徳がカラー化を行い、歴史学者の貴志俊彦が背景を解説する。幅広い世代と戦争について考えるための、新しい写真集。

【著者紹介】
渡邉英徳 : 1974年、大分県生まれ。東京大学大学院情報学環教授。専門は情報デザインとデジタルアーカイブ。これまでに「ヒロシマ・アーカイブ」「ナガサキ・アーカイブ」「ウクライナ衛星画像マップ」「能登半島地震フォトグラメトリ・マップ」などを制作

貴志俊彦 : 1959年、兵庫県生まれ。ノートルダム清心女子大学国際文化学部教授、京都大学名誉教授。表象・メディア研究、アジア史、地域研究を専門とする

中島みゆき : 1966年、群馬県生まれ。毎日新聞記者、東京大学大学院情報学環客員研究員、慶應義塾大学非常勤講師。災害復興と記憶の構成過程について研究している。専攻は社会情報学。1989年毎日新聞社入社。経済部、学芸部などを経て2022年より「毎日戦中写真アーカイブ委員会」事務局。2014年在職のまま東京大学大学院に進学し、東日本大震災で被災した石巻市大川地区の復興過程を研究。2016年度に渡邉英徳氏とともに「記憶の街」アーカイブ制作。2025年3月博士後期課程単位取得満期退学。2024年、論文「災害展示をめぐる合意形成過程」で地域社会学会奨励賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ブルちゃん

    動物と関わる、優しい目や、緩んだ表情に、こちらがこの方々の本当の姿なんだ。今と同じ。“人間“なんだ。そう思うと、胸が締め付けられます。動物もたくさん関わっていたこと、犠牲になったこと、人を殺す、人に殺される、という中で、動物を可愛がる心がある事、苦しい読書だったが、もっと知るべきだと思った。ただ、作中にあったように、「虚構性が含まれていた可能性」も頭におくべきだと思いました。

  • 東谷くまみ

    動物と人間が結ぶ深い絆や、その尊さ。それを戦意を高揚させるために利用する人間の醜さ(それを利用することは、辛い環境の中そこで本当にあった彼らの絆を侮辱することにもなると思う)、人間が始めた戦争のせいで失われたたくさんの動物たちの命…それを思うと気持ちがグチャグチャになって悲しくて悲しくて辛すぎて。途中で読めなくなった。言葉を持たず、人間にいいように利用され、非常時には見放される動物たち。賢くて純粋で、愛に溢れた動物たち。人間の都合で、身勝手な理由でこんなに酷い事に巻き込んで。ごめんねごめんね本当にごめんね

  • ちさと

    終戦直後、焼却命令を拒んで守り抜かれた「毎日戦中写真」の戦争記録の中から、声なき動物たちに注目し、一部掲載し紹介したもの。国家総動員法により動物愛護団体や畜産業も、新統制団体が組織された。明らかに内地向けに撮られたヤラセっぽい写真から、厳しい緊張下で確かに動物に癒やされた勇姿の瞬間が映されたものも見うけられる。日中戦争から太平洋戦争までの8年間で、6万羽の軍鳩が使用されたというのに驚き。アメリカは無線通信が主力だったはず、、そら負けるわ。平和の象徴である鳩を、、ね。

  • kawa

    主要な軍用動物は、馬、鳩、犬。その他に建設用、運搬用に象、水牛、ラクダなどが写真で紹介。さらに鳥、猫、猿、亀、うさぎ、豹、子ワニ、ヘビ、とかげ等が愛玩用として飼われ、戦場の癒しになっていたと言う。しかし、それらも食料が尽きると食べられてしまったという残酷な一面も。国内でも犬、猫、鹿等が毛皮用に組織的に殺処分された。陸軍の序列は「軍人、軍馬、軍犬、軍鳩、軍属(民間人の徴用者)」の俗謡があり、一般人より軍用動物が大事にされた由。戦争の不条理な一面が垣間見える。(図書館新刊書コーナーから)

  • アカショウビン

    AIと人間によるカラー化プロジェクトによる動物たちのみた戦争写真集。戦後80年という今、フェイク情報の扱いなどを考えながら、新たなナラティブを期待しての試みである。本書で驚いたのが、とにかく馬が多いということ。日中戦争以来約11万6,000頭。ハルマヘラ島(インドネシア)だけで500頭死亡。犬と鳩も含め、見張り、警備、偵察、連絡、救護、運搬などに利用され、食用、皮革利用などにも。ビルマの象部隊や香港の虎の写真にも驚いた。動物を前にした兵隊さんはしばしば笑顔だ。それがどういうことかを考えたい。

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