Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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• Aya Murakami

  読了日：2025/10/27

  県立図書館本。 井上ひさしも宮沢賢治の影響を受けたのですね。言われてみれば吉里吉里はイーハトーブそのものです。再読してみたいくなりました。養護施設の蔵書を勝手に売ったり勉強するとウソをつき映画代にあてたり…。結構悪の限りを尽くしていますね。悪の限りを尽くしているからこそ大人の偽善にも敏感だったのかな？後はダジャレは音節のすくない日本語の宿命なのですね。井上ひさしのダジャレ（？）で好きなのは組曲虐殺に出てくる二重丸二重丸二重丸の二重橋と伏字で遊ぶヤツ。

• yyrn

  読了日：2023/05/17

  戦後の昭和を代表する小説家で劇作家の井上ひさしの生い立ちや経歴を、数々の作品紹介を通して上手に教えてくれる本だった。改めて井上ひさしの業績を知ることができて大変面白かったが、ただ、この本の装幀が見るからに児童向けで、図書館でも児童書コーナーに置かれていたが、それはかなり疑問。小中学生が井上ひさしを知ろうとこの本を手に取るだろうか？「Who is Hisashi?」ではないか？児童の親世代でも読もうと思う人は少ないだろう。教科書に取り上げられた小説があるといっても、どうかなあ？同じ著者が同様に紹介している⇒

• 純子

  読了日：2022/10/21

  「井上ひさしの文章教室」に参加したジャーナリスト渡邉さん。参加者150人全員の作文を徹夜で添削しコメントを添えるという井上ひさしさんに惚れ込んだのでしょう。井上さんの生い立ち、著書や講演での言葉などを丁寧に調べてある。中学校の教科書に児童養護施設でのことが描かれた「握手」があったり、お芝居をみたりしていたけれど、知らなかったことも多くとても興味深く読んだ。脚本が遅筆で有名だったが、それは筆が遅いからではなく徹底的に調べるから。「父と暮らせば」にはかつて丁寧に写した被爆者手記が生きていたりするのだ。

• じょうこ

  読了日：2024/06/26

  小学校高学年~中学生向けのノンフィクションシリーズ。初めて知りました。シリーズロゴが緑の蛙マークで可愛い。井上ひさしさんの生涯を、成長ごとに7つのパートに分けて語られる。その時代や社会の姿とともに、若き井上ひさしさんが描かれる。5歳で父が病死し、東北を転々とし、母のもとを離れて養護施設にも入り。幼年時代から少年、青年時代のエピソードがたくさん。今からでも、井上ひさしさんの芝居や著作を追っかけなくちゃ。と思わせる原点がこの本にあった。

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