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宇垣一成(かずしげ)政軍関係の確執

渡辺行男

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784121011336
ISBN 10 : 4121011333
Format
Books
Publisher
Release Date
May/1993
Japan

Customer Reviews

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • KAZOO

    宇垣一成の伝記です。いわゆる陸軍内にあっても良識人であって、それが中堅幹部に嫌われたのかもしれません。イフの世界になるわけですが、東条ではなく彼が首相になっていれば少しは変わっていたのかもしれません。まあまた2.26のような事件が起きたかもしれませんが。大正昭和の初めの軍縮の動きが中堅幹部の意識が醸成されたのかもしれませんね。戦後の初めに自衛隊が税金泥棒といわれていたような時期もあったようです。まあ優れた見識のある人間は嫌われるのでしょう。渡辺錠太郎然りですね。

  • masabi

    【概要】陸軍出身ながら首相待望論が絶えずついぞ実現しなかった宇垣一成が軸となった事件を中心に記述する。【感想】一般的な評伝と違い、すでに実力者となり陸相に推挙された時期から始まる。軍縮を実現し、憲政の常道を尊重し、政治団体と化した陸軍の抑制に奔走する。視点が陸軍に留まらず国家も視野に収める良識派の側面と、自身の力量と見識を誇り座して機会を伺う野心家の側面が顔を覗かせる。首相として全権を振るうことなく表舞台を去ったために、危機を打開し得る人物の筆頭に上る。それだけ能力が卓抜しているともに人材も払底していた。

  • ジュンジュン

    常に「待望論」が囁かれながらも、終ぞ誕生しなかった宇垣”流産”内閣。本書は重要な局面をピックアップして、その可能性を検証する。もし、宇垣政権が誕生したなら、軍部の暴走は抑えられ、日中戦争は回避され、日本の破滅は防げたのだろうか?そうは思わない。総帥権の独立と軍務大臣(現役)武官制を持つ軍部が、ひとたび制御不能になったとき、誰がなっても抑えられなかったと思う。彼への期待の正体は、首相を担えなかったその事実が生み出した幻想に過ぎない?そんな気がする。

  • バルジ

    簡便な宇垣一成評伝。来歴を羅列するのではなく節々の事象での宇垣の動向から軍事指導者ひいては政治指導者として期待されながらも大志を果たせない「蹉跌の人」としての生涯を描く。本書での宇垣評価は最終章で若槻礼次郎に語らせている次の一節で明らかであろう。「宇垣は一度大命を拝し、軍部の反抗のために、遂に総理大臣にならなかったけれども、なった者より一層彼に尊敬を払うのである」 ”政界の惑星”としての政治的限界を外部要因に求める辺りやや踏み込み不足の感は否めない。だが挫折した政軍指導者の来歴を知るには良い分量であろう。

  • スズツキ

    宇垣と言えば失敗に終わった三月事件で首相就任を画策された人物であるが、著者の「はじめに」で何度も宇垣が首相に推された理由は陸軍の押さえつけだったけども、本当にそのようなことが出来たかいきなり疑問符がつけられている。東京裁判のキーナンは日本の真の平和愛好者は若槻礼次郎、岡田啓介、米内光政と宇垣だけだったと語る。この本では大川周明が阿呆なテロリストに見えちゃうな。

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