Product Details
ISBN 10 : 4040825101
Content Description
「どうせ、‥‥いつかはお互いに、戦場で死んでしまうんだ、それなのに‥‥それなのに‥‥」
志願兵として「不沈艦」に乗り組んだ少年・北野が直面した海軍の現実とは? 1943年春、いまだ戦火から遠い播磨(武蔵をモデルとした架空の船)はトラック島へ入港、同型艦大和から連合艦隊旗艦を引き継ぐことになる。帝国海軍の旗印として聳え立つ「海の城」の上では、法外な私的制裁、理不尽な罰直、性的虐待が横行していた。北野たち新兵は、剥き出しの暴力を必死に切り抜けるが、やがて同胞の命を失うことに‥‥。銃火も爆撃もない、知られざる地獄を描く無二の戦記文学、復刊!
◆毎日のように甲板に整列させられ、棍棒で殴られる
◆自殺した同胞の遺体に暴行する憲兵
◆同年兵同士を殴らせ合う「対向ビンタ」
第一章 戦艦播磨の出航
第二章 制裁の横行、ささやかな宴
第三章 花田の失踪
第四章 移譲される暴力
第五章 同胞の死
第六章 山本五十六長官の戦死
第七章 思いがけない入港
第八章 帰郷
第九章 自殺、ふたたび海へ
第十章 天皇の行幸
【著者紹介】
渡辺清 : 1925年、静岡県生まれ。1941年、横須賀海兵団に入団(志願兵)、1942年戦艦武蔵に乗り組む。マリアナ、レイテ沖海戦に参加。戦艦武蔵撃沈のさい、遭難し奇跡的に生還。1945年復員。太平洋戦争の生き残りとして戦火の経験を書き残すべく、執筆活動を行うとともに、1970年より日本戦没学生記念会(わだつみ会)事務局長を務めた。1981年逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
Customer Reviews
Book Meter Reviews
Recommend Items
Feedback
Missing or incorrect information?
Product information of this page .

