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明治革命・性・文明 政治思想史の冒険

渡辺浩

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784130301787
ISBN 10 : 4130301780
Format
Books
Publisher
Release Date
July/2021
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

「革命」とセクシュアリティの政治思想史へ。わずか4隻の米国船の渡来をきっかけに徳川体制は動揺し、すみやかに崩壊した。何が起きたのか。大変動を生きた人々の、政治や人生をめぐる思いとは?そして、彼らにとって「男らしさ」「女らしさ」とは?常識を根底から覆す、驚きに満ちた冒険の書。

目次 : 1 「明治維新」とはいかなる革命か(「明治維新」論と福沢諭吉/ アレクシ・ド・トクヴィルと三つの革命―フランス(一七八九年〜)・日本(一八六七年〜)・中国(一九一一年〜))/ 2 外交と道理(思想問題としての「開国」―日本の場合/ 「華夷」と「武威」―「朝鮮国」と「日本国」の相互認識)/ 3 「性」と権力(「夫婦有別」と「夫婦相和シ」/ どんな「男」になるべきか―江戸と明治の「男性」理想像 ほか)/ 4 儒教と「文明」(「教」と陰謀―「国体」の一起源/ 競争と「文明」―日本の場合 ほか)/ 5 対話の試み(「聖人」は幸福か―善と幸福の関係について/ 対話 徂徠とルソー)

【著者紹介】
渡辺浩 : 1946年横浜生れ。1969年東京大学法学部卒業。同助手、同助教授を経て、1983年東京大学法学部教授(〜2010年)。2010年法政大学法学部教授(〜2017年)。現在、東京大学名誉教授、法政大学名誉教授、日本学士院会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • 月をみるもの

    タイトルのとおり明治革命(あえて維新とは呼ばないのだと思う)前後の政治思想史に関する本。尊王攘夷のはずだったのに、なぜ革命後あっさり開国したのか? 革命主体となった武士階級が、どうしてあっさり消滅してしまったのか?といった長年の疑問が一挙に氷解。大河ドラマになるのは、だいたい戦国と幕末で、その間の太平の江戸時代は固定支配階級となった武士(の低身分多数派)にとっては息苦しい時代だったのだろう。一方で、農民や商人にとっては、(戦国や明治よりも)安定し努力が報われる可能性のあるよい世の中だったのかもしれない。

  • ぽん教授(非実在系)

    既存の執筆原稿を集めたものなので各章のテーマはバラバラで、まあまあ時間が経過したものもあるため時代の旬を過ぎたであろうトピックも散見される。だが、トクヴィルの仏語原典を出しながら論じるなど日本と中国だけでなく欧米の古典も総動員して江戸〜明治期を論じる基礎作業をしてくれているのでこの本を抑える必要はかなり高い。もっとも、基礎作業なので、これをどう使って応用的なことを論じるかは次代の研究者や読者に任せる形になっている。

  • 竹の花

    「明治革命」前後の日本思想史を論じるにあたり「日本を日本だけを見て論じない」との立場から日本と異なる歴史をたどった東アジアや欧米の人々の視点を駆使し双方を往還する視野の広さが魅力.

  • Hiroki Nishizumi

    なかなか歯応えある本。論文集のようで一気読み出来ない。政治思想、歴史観、風俗一般に渡って興味深い内容が多かった。

  • ウエオロ涼

    尊王攘夷論は、果たして本当に当時の衆論であったのかを検討し、その本流は下級武士たちが能力を有していながらそれを発揮することができない職業選択・出世の不自由にあったのではないかと論ずる第1章。また、議論の本位を定めることについての丸山眞男と異なった意見を表明する第10章、文明国と宗教との関係について論じた第8章。

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