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第七師団と戦争の時代 帝国日本の北の記憶

渡辺浩平

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784560098622
ISBN 10 : 456009862X
Format
Books
Publisher
Release Date
August/2021
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

日露戦争、シベリア出兵、満洲事変、ノモンハン事件、ガダルカナル戦、アッツ島玉砕、そして占守島と樺太…「最強師団」はいかに戦い、そして負けたのか?

目次 : 恐露病の由来/ 万やむをえざる政略/ 北に向けて葬れ/ 「川上の人々の集落」にできた軍都/ 第七師団に動員命令がだされなかった理由/ 戦争は、いまでは国民によっておこなわれる/ 奉天会戦と二つの戦後/ シベリア出兵ではたした役割/ 尼港事件とその後/ 忠魂納骨塔ができるまで/ 最後の陸軍特別大演習/ 英霊と英雄/ 樺太への移駐と関特演、ついでに静謐/ 「解放」の論拠/ 北鎮の終焉/ 星条旗と旭日旗

【著者紹介】
渡辺浩平 : 1958年生まれ。立命館大学文学部卒業、東京都立大学大学院人文科学研究科修士課程修了後、博報堂入社。北京と上海に駐在。愛知大学現代中国学部講師を経て、北海道大学大学院メディア・コミュニケーション研究院教授。専門はメディア論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • まーくん

    日本が近代へ向かう過程で北方ロシアは幕府・明治政府にとって変わらぬ脅威。蝦夷地を北海道と改め、開拓使、屯田兵を置いた理由もそこに。北海道は”北鎮”の前線基地に。札幌・月寒の地に屯田兵を母体として編成された歩兵第25聯隊と第七師団の誕生から終焉までを追い、「帝国日本の北の記憶」を辿る。日露戦争における旅順攻略からシベリア出兵、ノモンハン事件と外征が続くも40年、旭川に帰還。対米英開戦後は”北鎮”部隊として、南方の戦況が悪化しても北海道を離れることはなかった。日本にとって北方の「静謐維持」は至上命題であった。

  • 榊原 香織

    ゴールデンカムイに出てきた最強の旭川・第7師団 ロシアが北海道に攻めてくる、という恐怖感は昔からあったんだな。 元道民としては、月寒アンパンが軍都の名残りと聞いてびっくり(軍人のおやつとして売り出したらしい)

  • yamatoshiuruhashi

    昨秋、読友さんのうちお二人がレビューを書かれていた。この手の本に珍しいことと内容にも興味持ち手に入れたが、やっと読む心構えができ開く。歴史を追いつつ、躍動感溢れる人々が浮かんでくる流れに目を離せなくなり、一気読みしてしまった。屯田兵から始まる帝国陸軍第七師団の歴史。そこには幕末からの東北諸藩の士族の在り方、蝦夷地開拓とロシアの脅威等が様々に絡み合う。歴史は一連の流れの中にあり「何時代」と単独で語ることはできないのがよくわかる。「北鎮」という二文字が如何に重大な歴史要素であったかしっかりと教えられた。

  • nnpusnsn1945

    『ゴールデンカムイ』で知られる旭川第7師団の歴史を描いている。とりわけ札幌の月寒におかれた歩兵第25連隊を主眼とし、帝国陸軍建軍から解体、戦後の自衛隊まで取り上げている。あくまでも北鎮ゆえガ島戦や第24師団の沖縄戦は簡単な記述のみである。日露戦争の部分は漫画を知っている人にはおすすめである。

  • まると

    屯田兵を母体に北海道に誕生した第七師団が、対ロシア防衛でどんな役割を担ってきたのか。日露戦争からシベリア出兵、ノモンハン、そして占守島、樺太での戦いまで、その動きを追うことでこれまで頭に描いていたのとは少し違った近現代史の視点を与えてくれる。歴史にifはないと言うが、もしルーズヴェルトが急死せずスターリンの要求をのみ続けていたら、北海道の北側はソ連だったかもしれない。そう思うと、歴史は様々な巡り合わせで決まるのだと再認識させられる。史料や文献を丹念に読み解き、謙虚に歴史と向き合う著者の姿勢に好感が持てた。

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