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誰が第二次世界大戦を起こしたのか フーバー大統領「裏切られた自由」を読み解く

渡辺惣樹

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784794222770
ISBN 10 : 4794222777
Format
Books
Publisher
Release Date
July/2017
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

ヒトラー、チャーチル、ルーズベルト…悲劇の元凶はいったい誰だったのか?大著『裏切られた自由』を翻訳した歴史家がその記述をもとに浮き彫りにする歴史の真実!そして、日米開戦、原爆投下の真相とは?

目次 : 1章 ハーバート・フーバーの生い立ち(少年時代/ スタンフォード大学時代、豪州での経験 ほか)/ 2章 『裏切られた自由』を読み解くその一:共産主義の拡散とヨーロッパ大陸の情勢(「編者序文」を読み解く:なぜ出版が遅れたのか、歴史修正主義とは何か/ ルーズベルト外交の最初の失敗、ソビエトの国家承認 ほか)/ 3章 『裏切られた自由』を読み解くその二:チェンバレンの「世紀の過ち」とルーズベルトの干渉(ルーズベルトの尻尾が見えた「隔離演説」/ 行動を起こしたヒトラー(一)ズデーテンラント併合とミュンヘン協定 ほか)/ 4章 『裏切られた自由』を読み解くその三:ルーズベルトの戦争準備(中立法修正、干渉主義の最初の勝利/ 国民世論工作 ほか)/ 5章 連合国首脳は何を協議したのか(二回のワシントン会談 対独戦争優先の決定、原爆開発/ カサブランカ会談 無条件降伏要求 ほか)

【著者紹介】
渡辺惣樹 : 日本近現代史研究家。北米在住。1954年静岡県下田市出身。77年東京大学経済学部卒業。30年にわたり米国・カナダでビジネスに従事。米英史料を広く渉猟し、日本開国以来の日米関係を新たな視点でとらえた著作が高く評価される。著書に『日本開国』『日米衝突の根源1858‐1908』『日米衝突の萌芽1898‐1918』(第22回山本七平賞奨励賞受賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • えちぜんや よーた

    文部科学省の中で日本史・世界史の教科書検定をやっている人がこの本を読んでどう思うのか感想を聞いてみたい。おそらく検定をやり直す必要があると思う。少なくとも教科書の冒頭で「この歴史観はあくまでもある一方の見方で、他の歴史観も必ず見なければならない」ぐらいのただし書きはつけておくべきだ。この本によるとF・ルーズベルト大統領は「勝てば官軍」の考え方に基づき、「穴を掘って埋めるだけ」で失敗したニューディール政策のミスを戦争で埋めたかっただけではないか。本家本元の「裏切られた自由」もちゃんと読んでおかねば。

  • まーくん

    第二次大戦開戦時の米大統領フランクリン・ルーズベルト(FDR)に対する、選挙で敗れた一代前(第31代)のフーバー大統領による政策批判が根底にあるので、どこまで信じたら良いのか迷う所であるが、論旨は非常に説得力がある。フーバー元大統領は開戦の経緯などを徹底的に調べ上げ、大著『裏切られた自由』を著したが、彼の死去(1964)までに出版には至らなかった。その後、この著作の出版は遺族・関係者の議論の末、保留。漸く出版されたのは2011年。渡辺惣樹氏による翻訳出版が2017年。同氏による、解説・要約本が本書。⇒

  • kawa

    フーバー元米大統領の大著「裏切られた自由」の訳者による解説の書。基になった書籍は1000頁超えで歴史資料からの引用等による繰返し記述も多いので、本書の方が断然読み易く、整理もつきやすい良書。日本に関わる大筋は、第2次世界大戦(ヨーロッパ戦線)に参入したい当時のルーズベルト大統領が、なかなか挑発に乗らないドイツから日本に標的を替え、数々の敵視政策を連発し、まんまと日本の暴発(真珠湾攻撃=世紀の愚策と評価)を引き出したというところ。(コメントへ)

  • ネコ虎

    誰が第二次世界大戦を起こしたのか、ヒトラーではなく、ルーズベルトである。そしてその後ろにスターリンがいた。加藤 陽子の「それでも日本人は「戦争」を選んだ」をもじって「それでも「戦争」を選んだ」のは、日本人ではなく、アメリカであった、と。渡辺惣樹氏がフーバー元大統領の回顧録を丁寧に読み解き、ルーズベルトが如何に社会主義と親和的で、ソ連スパイの側近に唆されていたとはいえ、ソ連の為に戦争を起こし、ヨーロッパ秩序を破壊したのかを暴いていく。歴史修正主義の真骨頂をかくも明晰に示した本はないだろう。

  • 勝浩1958

    加藤陽子著『戦争まで』では「アメリカは日本に第一打を撃たせた、真珠湾攻撃のことを、ローズヴェルト大統領やハル国務長官とか、何人かは知っていた。けれども、現地の人には言わず、日本に騙し討ちさせるようにした、という見方があります。でも、これが全く嘘であることは、アメリカの国防総省が研究し続けていることからわかる。」ときっぱりと言い切っています。渡辺氏が読み解く「米国陸軍戦略研究所」のレポートとどちらが正しいのか、ますます興味が湧いてきました。さらにフーバー元大統領著『裏切られた自由』には何が書かれているのか。

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