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日米衝突の萌芽1898-1918

渡辺惣樹

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784794219862
ISBN 10 : 4794219865
Format
Books
Publisher
Release Date
June/2013
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

懸命な外交努力もむなしく、なぜ日本は米国の仮想敵国No.1とされたのか。米側最新資料をもとに第1次大戦期を俯瞰。太平洋戦争の原因をひとり日本に求める史観に根本的な見直しを迫る瞠目の「日米開戦前史」!好評『日米衝突の根源1858‐1908』の続編。

目次 : 序章 スペインのフィリピン占領/ 1章 アメリカ西漸運動の果て:フィリピン買収/ 2章 日本への怖れ/ 3章 日本人蔑視と日本人移民の停止/ 4章 黄禍論、ドイツ外交、そして「偉大なる白い艦隊」/ 5章 ブラック計画、オレンジ計画、そして「帝国国防方針」/ 6章 迷走するドイツ外交/ 7章 アメリカの戦争準備 パナマ運河/ 8章 大戦前夜:ドイツ情報工作とタフト外交/ 9章 第一次世界大戦:アメリカの戦争準備と参戦、そしてドイツの対日外交の紆余曲折/ 終章 民主主義のための「軍国主義」

【著者紹介】
渡辺惣樹 : 日米近現代史研究家。1954年生まれ。静岡県下田市出身。77年、東京大学経済学部卒業。日本開国以降の日米関係を新たな視点からとらえるべく、米英史料を広く渉猟(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 勝浩1958

    J・ダワーの『容赦なき戦争』で語られていたように、アメリカは日本と戦争をするずっと前から日本人を含む有色人種を差別していたことを、この書を読んで再確認しました。作者自身”おわりに”でこのように要約しています。「アメリカ人の対日本観は、日本の対支那外交への不快感と、日本人移民への反感という二つのファクターに歪められました。この二大要因に、オレンジ計画を練っていた海軍の思惑、支那市場に対してオープンドア政策を主張してきた米産業界や金融界、あるいは支那で活躍していた日本嫌いの宣教師の感情が重なりました。

  • 新父帰る

    米外交史から見た、日米開戦までの軌跡。とは言っても、本書が取り上げている時代は、フィリピン領有から第一次大戦への参戦までである。その骨子は米国は如何にして「虚像の日本」を作り上げて来たかを再現しようとした意欲作。米国がフィリピンを領有したことから、米国の日本への懸念が始まった。セオドア・ルーズベルトの手腕は目を見張るものがあった。また、桂・タフト協定に隠させた秘密協定には驚愕した。更に、ドイツの日米離反工作にはうんざり。読後感を一言で言えば、外交力は国力、なかんずく軍事力であるということを改めて思った。

  • twinsun

    第一次世界大戦時、太平洋国家ドイツの脅威からアメリカを守るため、ハワイ並びにスエズ東を日本が防衛したくだり、アメリカが20万人のフィリピン人を殺して手に入れたフィリピンを植民地支配するためにロシアとの緩衝となる日本による朝鮮支配をアメリカが望み、ウラジオストクを占領したチェコ軍保護と革命干渉にため英仏が日本にシベリア出兵を強く求めたこと、アメリカが全世界支配の仕事始めににドイツをつぶすために日本を味方に引きずり込み、しかる後に日本をつぶしにかかったこと、などが分かり易く解説されている。

  • peerin

    サンソン年忘れ夫婦放談で山下達郎が挙げた2023年読んだ本。1898年米が比を領土化してから1918年独が降伏する迄。年号だけ覚えた10代の私にこの面白さを伝えたい。サラエボで墺皇位継承者が暗殺され何故独が白を通って仏を攻撃?青島やウラジオストクが戦場に何故なるの?武器購入の原資に米債権が充当。急成長する米。満州鉄道敷設を欧州列強がパナマ運河を仏のエッフェルさんが手掛ける時代。有色人種に白人を殺す権利はなく最前線で独と交えるのは白人という差別。日英同盟の為涙ぐましい活躍する日本海軍。

  • Fumi Kawahara

    日米関係ともなると、たいてい戦争にも行っていないのに祖国の敗戦という事実に自分のプライドを傷つけられたトラウマで孫崎享みたいに反米に走るか、もしくは逆に竹中平蔵みたいな米国礼賛か、どちらかの匂いが鼻につくんですが、渡辺惣樹さんはどちらの匂いもしないから好きさ・・・親米だけど、「米国すばらしい!それなのに日本ときたら・・・」という姿勢がないのがいい。あの戦争は、日米だけ見ていたら分らない。英国、ドイツ、ロシア、シナ、満洲、ハワイ、フィリピン、そして、白人優位の世界に降ってわいたような、日本。まさに遺憾。

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