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文庫 日米衝突の萌芽 1898-1918 草思社文庫

渡辺惣樹

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784794223548
ISBN 10 : 4794223544
Format
Books
Publisher
Release Date
October/2018
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

セオドア・ルーズベルト大統領は日露戦争を通じて日本の高度な軍事力を知り、巧みな対日戦略を作り上げる。しかし続くウィリアム・タフト、ウッドロウ・ウィルソンの稚拙な外交政策と反日本人の動きが相まって、ルーズベルトが慎重に築いた日米関係は徐々に崩れていく。やがて第一次世界大戦に突入すると、英米ら列強は日本を梃子に戦況を有利に運ぼうとせめぎ合う。そして大戦の幕が降りるや、日本は米国の仮想敵国の筆頭に位置づけられることとなった。第一次世界大戦終了までの20年間を米側の最新資料を元に俯瞰し、1941年の日米衝突の原因をひとり日本に求める史観への修正を迫る、瞠目の日米開戦前史。第22回山本七平賞奨励賞受賞作。

目次 : 序章 スペインのフィリピン占領/ 第1章 アメリカ西漸運動の果て:フィリピン買収/ 第2章 日本への怖れ/ 第3章 日本人蔑視と日本人移民の停止/ 第4章 黄禍論、ドイツ外交、そして「偉大なる白い艦隊」/ 第5章 ブラック計画、オレンジ計画、そして「帝国国防方針」/ 第6章 迷走するドイツ外交/ 第7章 アメリカの戦争準備 パナマ運河/ 第8章 大戦前夜:ドイツ情報工作とタフト外交/ 第9章 第一次世界大戦:アメリカの戦争準備と参戦、そしてドイツの対日外交の紆余曲折/ 終章 民主主義のための「軍国主義」

【著者紹介】
渡辺惣樹 : 日本近現代史研究家。北米在住。1954年静岡県下田市出身。77年東京大学経済学部卒業。30年にわたり米国・カナダでビジネスに従事。米英史料を広く渉猟し、日本開国以来の日米関係を新たな視点でとらえた著作が高く評価される(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 日露戦争以降、米国が常に日本を恐れていたことが膨大な資料によって鮮やかに浮かび上がってくる。米国がスペインやメキシコと戦争したのは知っていたが、ドイツが一枚絡んでいる上に対日本外交にも大きく影響していたことも新発見だ。また、スポット的に優れた政治指導者が現れたとしても結局は大衆迎合、利益誘導型政治に堕してしまうということも成程と思った。結局、欧米諸国は自国の利益優先で身勝手に振舞い、武士道の日本が容易く騙されてしまった訳だ。勝手にフィリピンを領有して、その結果日本を敵視するなんて余りに身勝手すぎる。

  • フンフン

    米側資料によって、日本に対してアメリカはどういう考えでいたのかを読み解く。フィリピンが米領になった時点で日米対立は運命づけられたわけだ。そしてドイツによる日米離間工作。ナチス時代に日本の国内世論を親独に導くためにドイツが巧妙な宣伝をしたことはよく知られているけど、アメリカでもやってたんだねえ。

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