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聖徳太子は天皇だった

渡辺康則

User Review :4.0
(1)

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784903175546
ISBN 10 : 4903175545
Format
Books
Publisher
Release Date
November/2014
Japan

Content Description

「軍王」の正体は聖徳太子であり、その聖徳太子は蘇我蝦夷であり、蘇我入鹿であり、そして天皇だった。万葉集が誘う日本書紀の大捏造。それを暴いた時、衝撃の新事実が明らかに!

目次 : 1章 斎明天皇が愛した軍王/ 2章 軍王の正体/ 3章 二人の豊浦/ 4章 鬼の蝦夷、神の太子/ 5‐0章 実在しない五王朝/ 5‐1章 捏造された用明・崇峻朝/ 5‐2章 捏造された推古朝/ 5‐3章 捏造された舒明・皇極朝/ 6章 聖徳太子は天皇だった

【著者紹介】
渡辺康則 : 1950年、静岡県生まれ。慶応義塾大学経済学部卒。1974年毎日新聞社入社。新聞記者として長崎支局、福岡総局などを経て、『サンデー毎日』編集部編集委員、『PC倶楽部』編集長、データベース部長などを歴任。現在は作文教室くだん塾主催(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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日本史上最大の有名人といっていい聖徳太子...

投稿日:2014/11/09 (日)

日本史上最大の有名人といっていい聖徳太子。しかしその生涯はぶ厚い伝説のベールで包まれており、等身大の人間としての彼がどんな人物だったか分かり辛くなっている。これまでほとんどの日本人が知り、教わってきた聖徳太子の事績というのは、専ら『日本書紀』の記述に基づくものであった。しかし、『書紀』の記述の信頼性は近年大きく揺らいでおり、様々な論者が聖徳太子の実在性についての持論を発表してきた。元毎日新聞記者で古代史研究家の渡辺康則氏もそうした論者の一人である。 渡辺氏が本書で展開している主張は大体、以下の通りである。 ・聖徳太子は天皇に即位していた。そしてその正体は蘇我蝦夷であり、皇極(斉明)天皇と結婚していた。  ・『万葉集』に掲載されている斉明天皇の恋の贈答歌に登場する「軍王」とは蝦夷=聖徳太子のことである。  ・蘇我氏vs物部氏の宗教対立は存在せず、物部本家は滅亡していない。むしろ蘇我氏と物部氏は密接な連合関係にあった。  ・聖徳太子の父である用明天皇の正体は蘇我馬子。聖徳太子の息子山城大兄王や崇峻天皇は実在しない。  ・推古天皇の正体は蘇我馬子の妻で物部守屋の妹鎌姫。  ・舒明天皇は捏造された天皇で、当時天皇位についていたのは蝦夷=聖徳太子=「豊浦皇子」  ・『日本書紀』は蘇我本家を滅ぼした藤原氏によって大きく改竄されており、資料としての信用性は極めて低い。 などなど、これ以外にも大胆な主張が目白押しで、非常にエキサイティングな本である。渡辺氏の論考自体は極めて綿密で説得力もあり、面白く読める。ちょっと大胆すぎるかな、と思えるところもあったりするが、興味深い仮説の一つとして読める本である。それにしても聖徳太子という人物は、なぜこれほどまでに多くの人々を引きつけるのか。こんな人が本当に居てくれたらいいな、という無意識の願望だろうか?読みつつ考えてしまった。

金山寺味噌 さん | 愛知県 | 不明

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