Books

台湾のデモクラシー メディア、選挙、アメリカ 中公新書

渡辺将人

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784121028037
ISBN 10 : 4121028031
Format
Books
Publisher
Release Date
May/2024
Japan

Content Description

一党独裁が長く続いた台湾。1996年に総統の直接選挙が始まり、2000年には民進党への政権交代が実現した。今や「民主主義指数」でアジア首位に立つ。中国の圧力に晒されながらも、台湾の民主主義が強靱な理由は何か。弱点はどこにあるか。白熱する選挙キャンペーン、独特な発展を遂げたメディア、多様な民族と言語の複雑さ、そしてあらゆる点で大きな影響を与えているアメリカとの関係に注目して解き明かす。

【著者紹介】
渡辺将人 : 1975年、東京都生まれ。シカゴ大学大学院国際関係論修士課程修了。早稲田大学大学院政治学研究科にて博士(政治学)。米下院議員事務所・上院選本部、テレビ東京報道局経済部、政治部記者などを経て、北海道大学大学院准教授。コロンビア大学、ジョージワシントン大学、台湾国立政治大学、ハーバード大学で客員研究員を歴任。2023年より慶應義塾大学総合政策学部、大学院政策・メディア研究科准教授。専門はアメリカ政治。受賞歴に大平正芳記念賞、アメリカ学会斎藤眞賞ほか(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • kan

    著者はアメリカ政治の専門家のイメージがあり、意外に思いながら手にしたが、著者ならではのアメリカ視点から台湾のメディアや政治を論じており大変興味深い。エピソード事例が多く、読み応えがあった。選挙キャンペーン演出のアメリカ化、台湾語の独自性と専門チャンネル、在外タイワニーズのアイデンティティと二重国籍の影響など、学ぶことが多かった。米国大学院留学中、台湾出身の同級生達は同郷意識が強い印象があり、アメリカ系・大陸系いずれのコミュニティにも属さず、独自の交友関係を築いていたが、その思いの背景を知れた。

  • kuroma831

    去年のサントリー学芸賞受賞作。アメリカ政治の専門家としてメディア露出も多い渡辺将人による台湾政治本。なぜ台湾?と思ったが、筆者は米民主党の下院議員事務所や党本部選挙スタッフとしての勤務経験があり、アジア系移民の集票工作に携わった経験等も交え、台湾政治を包括的に語る。エピソード多めで非常に面白いが、やや論点が発散していて読みにくい面もあった。民主主義の優等生のような台湾について、民主化後の二大政党の対立、広報化する選挙戦略、多様なメディア、在米タイワニーズのアイデンティティ等、面白く読めた。

  • そうたそ

    ★★★☆☆ 台湾の民主主義の歴史は浅い。だが、今やその民主主義指数ではアジアの首位に立つという。近い位置にありながら、意外とその民主主義政治の実態を知らない台湾という国を、メディアやアメリカとの関係、選挙キャンペーン等々から紐解く一冊。そもそも、台湾とアメリカにこれほどまでに密接な繋がりがあったことにまず驚く。中国という隣国の圧力がありながらも、これほどまでに徹底された民主主義が保たれていることもまた素晴らしい。日本も見習いたい部分も随所に感じられた。

  • さとうしん

    政治的な意図もあってか日本との関係ばかりが取り沙汰されがちな台湾論だが、本書はアメリカ政治学の専門家がアメリカ(文化)の影響という視点から台湾の民主主義を論じている点に特色がある。また在米華人の動向やSNSを通じた中国の影響にもかなりの紙幅を割いている。台湾国内で、苦慮しつつも原住民や客家の、特に言語面での多様性をできる限り認めようとしているのは、中国に対して台湾の独自性を訴える都合上そうせざるを得ないという面もあるのではないかと思うが。

  • 金吾庄左ェ門

    民主化したのは1990年代に入ってからなのに、猛スピードでそれを成し遂げた台湾。アメリカに倣い多様性に富んだエネルギッシュな国になる一方で、その中に根深い問題も抱えています。台湾に住む人達の民族や言語と言う問題。人口こそ圧倒的に少ないですがインドとも似ています。原住民テレビとかよくできたなと感心するくらいです。また一言に台湾と言っても、中華民国の事を指すのか新たに台湾共和国を目指すのかという問題も抱えています。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

Recommend Items