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メディアが動かすアメリカ 民主政治とジャーナリズム ちくま新書

渡辺将人

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784480073396
ISBN 10 : 4480073396
Format
Books
Publisher
Release Date
September/2020
Japan

Content Description

テレビ、ラジオ、新聞、映画、ネット。メデイアはいかにアメリカの政治を動かし、また動かされてきたのか。テレビニュースの舞台裏、トランプ大統領を生んだリアリティテレビ、FOXニュースに潜入したスパイ、鋭い政治風刺を繰り広げるコメディアンたち、そして大統領選の行方をも左右する移民メディア―。アメリカのテレビと選挙の現場を知り尽くした著者が解き明かす、メディア大国アメリカの知られざる本当の姿とは!?

目次 : 第1章 テレビニュース―アンカーマン神話の終焉?/ 第2章 政治―広報とジャーナリズムの駆け引き/ 第3章 言論―「パンディット」依存による政治の商品化/ 第4章 風刺―ジャーナリズムとしてのコメディ/ 第5章 移民―オルタナティブな「エスニックメディア」/ 終章 民主主義の条件として

【著者紹介】
渡辺将人 : 1975年東京生まれ。シカゴ大学大学院国際関係論修士課程修了。早稲田大学大学院政治学研究科にて博士(政治学)取得。米下院議員事務所、2000年大統領選陣営ニューヨーク州支部・上院選本部、テレビ東京報道局経済部「WBS」、政治部記者などを経て、2010年から北海道大学大学院メディア・コミュニケーション研究院准教授。その間、コロンビア大学フェロー、ジョージワシントン大学客員研究員、台湾国立政治大学政治学系訪問学者、ハーバード大学国際問題研究所客員研究員を歴任。専門はアメリカ政治。受賞歴に大平正芳記念賞、アメリカ学会斎藤眞賞ほか。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • buchipanda3

    アメリカのメディア、主にTV報道の変遷について語ったもの。アメリカのニュースはよく目にするが、それを報道するメディアの実情はあまり触れたことがなかった。本作は著者の現地での経験も踏まえて政治と広報戦略、言論、移民などの切り口から論考が為され、やや堅めな内容だが楽屋ネタ的な挿話もあり面白く読めた。ニュース報道は「政治」の商品化が顕著で、CNNもFOXもイデオロギーに沿うかのようで実は人々に受ける手段を講じているかにも見える。他ではアメリカ固有の自在な風刺ジャーナリズムや移民系メディアの存在感も興味深かった。

  • おさむ

    新聞各紙の書評で取れあげられていただけあり、読み応えがある。私達の知らない米国のテレビニュースの歴史や実態、政治との関係性、評論家やジャーナリストなどの知識人(パンディット)の存在、オピニオン型報道ショーの隆盛など初めて知る内容も多い。興味深かったのは、アメリカには風刺ジャーナリズムとしてのコメディが存在する事。なるほど、マイケル・ムーアはコメディアンという位置づけなのか。そんなテレビ政治をフル活用してのし上がったトランプ氏。来月の選挙でいかにテレビやネットを駆使するかが、勝敗のカギになりそうだ。

  • templecity

    米国でアンカーマンは記者上がり出ないとなれない。CNNの取材で久米宏が芸能番組の司会をやっていて驚かれた。米国の報道番組では記者がつなぐ。最後に司会者がまとめるのでアンカーという。記者は自分のパフォーマンスや独自性を協調するあまり、現場取材で虚偽になりかねないようなコメントをすることもある。メディアのトップの報酬は視聴率で決まる。自ずとスポンサーを気遣う。三大NWはCNNやネットの台頭で影響力は落ちている。自動車で遠距離の通勤をする者も多いことからメディアとしてのラジオは重視される。(続きあり)

  • RmB

    もはや『大統領の陰謀』などは昔話、おとぎ話に思えてしまいました。

  • さとみん

    結局のところニュースも商品だということがよく分かった。「メディアの真の編集権は何を報じないかで発揮される」この点は目からウロコだったが、そうなると自分が触れているメディアが何を重視しているのかは他社と比べなければ分からない。これはニュースの受け手側にも相応のリテラシーが要求されるということか。どの章も興味深い内容だったが、ジャーナリズムとしてのコメディという切り口が特に面白かった。

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