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アメリカ政治の壁 岩波新書

渡辺将人

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784004316169
ISBN 10 : 4004316162
Format
Books
Publisher
Release Date
August/2016
Japan

Content Description

オバマ政権の二期八年の「迷走」の原因はどこにあったのか?「一つのアメリカ」どころか、トランプ候補の登場で、ますます亀裂を深める超大国は、どこへ向かうのか。元インサイダーとして、大統領選挙の実情を知り尽くしている著者が、アメリカの「リベラル政治」の複雑で厄介な構造を読み解き、新政権の課題を占う。

目次 : 1 揺れ動くアメリカの民主政治(権力の分散と選挙デモクラシー/ 「利益」と「理念」の新たな方程式 ほか)/ 2 アメリカ政治の壁1―複雑で厄介なねじれ現象(雇用の亀裂―労働者が保守的な国で/ 宗教の亀裂―カトリック教会は民主党の敵か味方か)/ 3 アメリカ政治の壁2―誰のための「利益」か(外交と戦争の亀裂―政策エリートを凌駕するポピュリズム/ 世代交代の亀裂―移民社会の変容で揺れる「一党体制州」)/ 4 リベラルの混迷と出口探しの行方(リベラルの系譜を辿る/ リベラリズムの行方)

【著者紹介】
渡辺将人 : 1975年生まれ。シカゴ大学大学院国際関係論修士課程修了。早稲田大学大学院政治学研究科にて博士(政治学)取得。ジャン・シャコウスキー米下院議員事務所、ヒラリー・クリントン上院選本部を経て、テレビ東京入社。「WBS」、政治部記者(官邸・外務省担当、野党キャップ)。コロンビア大学、ジョージワシントン大学客員研究員を経て現在、北海道大学大学院メディア・コミュニケーション研究院准教授。専門はアメリカ政治。アメリカ学会斎藤眞賞ほか受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • おさむ

    元クリントン陣営で働いていた日本人学者による米国政治の分析本。保守とリベラルというイデオロギー的な色分けが難しくなっていることや、その狭間の中間層が置き去りとなり、トランプやサンダースなどに流れているとの解釈は目新しさはないが、腑に落ちる。元テレビ東京記者の割には、文書が散漫で読みづらいのが難点。

  • skunk_c

    シカゴ大学に学び、アメリカ民主党の選挙参謀、日本のテレビ局の記者を経て現在は大学准教授という肩書きを持つ少壮の著者によるアメリカ政治論。アメリカの物事が分かりすぎているためか、初学者にはやや分かりにくい部分も感じられるが、「保守」「リベラル」が日本の語法と全く異なるアメリカ政治を、副題通り利益の民主政と理念の民主政という言葉で整理して説明している。アメリカには封建制がなかったから社会主義も育たなかったなど、新鮮な視点が多く面白かった。あと、アメリカの有権者、自分の立場を考えて投票している。翻って日本は?

  • coolflat

    既存政党は「利益」と「理念」の狭間に揺れている。有権者の側も、「利益」に関することはリベラル的だが、「理念」に関することは保守的なリベラル層というものが存在する。その層を政治がくみ取れなかったことが、結果として、トランプ・サンダース現象(トランプもサンダースも、既存政党ではなく、第三候補的」なものとして自身をアピールした。党派的になれば、「利益」と「理念」の矛盾を抱え込むことになるのが常だが、「第三候補的」な彼らは、「利益」と「理念」の美味しい所をつまみ食いできた)を生み出したというのは面白い視点だった。

  • 浅香山三郎

    ジャーナリストであり、それ以前にアメリカ政治の現場で民主党議員のスタッフとして働いた経験のある著者による、体験的かつ理論的な著作。新書でこの充実ぶりは久々のアタリだと感じた。民主党と共和党、リベラルと保守といふ二項対立のみならず、「利益の民主政」「理念の民主政」が複雑に絡み合ふことで、アメリカ政治のファクターが構成されてゐる。このことを、クリントン、オバマの民主党大統領のスタッフの人脈、ハワイにおける利益誘導型政治と議員、労組や教会等を糸口にして説く。大統領選挙中に出てをり、その時に読んでおけばと後悔。

  • 乱読家 護る会支持!

    あらゆる人種がいて、貧富差も大きい、宗教もキリスト教だけじゃない。価値観がバラバラな国で、4年ごとに「国王」を選ぶ大統領選。内政の基本単位は州で自立しており、与党の代表が大統領ではないので連邦議会への影響力は日本の首相より弱い。なかなか日本人には理解が難しいのだ。

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