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ナチ占領下のフランス 沈黙・抵抗・協力

渡辺和行(1952-)

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784062580342
ISBN 10 : 4062580349
Format
Books
Publisher
Release Date
December/1994
Japan

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Book Meter Reviews

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  • H2A

    封印されていたヴィシー時代。ナチの猛威の前に抵抗か沈黙か協力かを迫られた当時の人には、言い表せない屈辱感や葛藤があったことだろう。対独協力者の存在にも光を当てるが、それ以上に抵抗運動者たちにもあったという戦後を見つめた勢力争いも触れている。今自分がそれについて何か言うのはおこがましく、そこに身を置いたとすれば自分が沈黙以外のことができたとは思えない。なぜとがめられるだろう。一歴史としてコンパクトにまとまっている。

  • belier

    1940年、フランスはあっさりドイツに降伏し、水で有名なヴィシーに対独協力政権が置かれた。パリでは500万人いた住民のうち残ったのはわずか70万人ほど。ロンドンからフランス人に抵抗を呼びかけ、反独の象徴となったドゴールは当時50歳ぐらい。無名だったというのは意外。ナチに協力するフランス人も多く、ユダヤ人迫害に加担したことが戦後も傷となる。やがてドイツの戦況が悪くなり、フランス人の抵抗は強くなったが圧政もひどくなった。また反独勢も思想によりグループが分かれ複雑な関係だった。この状況、学びは多いと思う。

  • オールド・ボリシェビク

    1994年の刊行。1940年、ドイツに降伏したフランスはヴィシーに対独協力政権を置く。以降、解放されるまでの4年間、ユダヤ人狩りやファシズム礼賛知識人らが闊歩する歴史から抹殺すべき日々を送ることになる。イギリスにて自由フランスを率いたドゴールは当時50歳前後。全くの無名な軍人が抵抗のシンボルとして前面に出てくる。抵抗した人、追従した人、そして沈黙した多くの人々。人は歴史の局面において試される。多面的にフランスにとっての屈辱の4年間を描いており、興奮しながら読みました。

  • 印度 洋一郎

    第二次大戦中、ドイツに敗北したフランスに樹立された、いわゆる「ヴィシー政権」について、その前史、誕生、変遷、崩壊、その後をコンパクトに網羅した本。現代フランスの正に黒歴史であるヴィシー時代について、誇大に吹聴されたレジスタンス神話を論破しながら、ドイツに逆らわず沈黙した大多数の者から、ドイツの作る新秩序で有利な立場を築くべく積極的に協力した者など、様々なスタンスがあった。その上ヴィシー政権内部でも階層や思想によって呉越同舟だったので、鋭い対立や権力闘争があった。この時代に関する総括はまだ終わっていない。

  • PukaPuka

    ミニュイ社が地下出版であったこと、ド・ゴールが不屈の精神でフランス解放のために大きく動きだしたのは50歳のことが、この本を読んだ最大の収穫であった。ドイツにどんどん浸食されていくところは、今フランスのコロナ対策がドイツに比べてダメダメであることと、重なって見える。

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