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後藤新平の台湾 人類もまた生物の一つなり 中公選書

渡辺利夫

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784121101136
ISBN 10 : 4121101138
Format
Books
Publisher
Release Date
January/2021
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

初代満鉄総裁、二度の内務大臣、外務大臣、東京市長…。首相にこそ手が届かなかったが、後藤新平は誰もがその名を知る大政治家の一人だ。しかし、後藤の素質と思想が最大限に活かされ、力量が発揮されたのは四十代の台湾総督府民政長官時代であった。「アヘンの島」と呼ばれ、ゲリラの絶えなかった彼の地が植民地経営の成功例の一つと言われるまでになったのはなぜか。政治指導者のリーダーシップのあるべき姿を開発経済学の泰斗が描く。

目次 : 第1章 アヘン漸禁政策―人間は何かに依存せずに生きてはいけない/ 第2章 後藤新平の経綸―旧慣こそ台湾の民法である/ 第3章 児玉・後藤政治始まる―「我輩ノ統治ノ方針ハ無方針」/ 第4章 国家衛生原理という思想/ 第5章 義の化身―ウィリアム・バルトン/ 第6章 開発資金をいかに捻出するか/ 第7章 縦貫鉄道の物語/ 第8章 傷心―頓挫する厦門出兵/ 終章 残照

【著者紹介】
渡辺利夫 : 1939年山梨県生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業、同大学大学院経済学研究科修了。博士(経済学)。筑波大学教授、東京工業大学教授、拓殖大学教授、同大学総長、同大学学長などを歴任。専門は開発経済学・現代アジア経済論。著書に『成長のアジア 停滞のアジア』(吉野作造賞)、『西太平洋の時代』(アジア・太平洋賞大賞)、『神経症の時代―わが内なる森田正馬』(開高健賞正賞)など。2011年、正論大賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • ひさしぶり

    アヘン吸引、マラリヤ、結核の蔓延、追剥や豪族の反発など清国も価値なしとした台湾の統治。体に血が巡るようなグランドデザインを描く事ができたのがまさに後藤新平だったと思う。〈住民を教化するにはその習俗を究める〉肯定からの変革を目指したと言える。戦後の帰還兵士の検疫対応は今でも参考にならないか?人選の目利と腹のすわった対応‥‥惚れ惚れする。台湾と朝鮮の統治、いずれもインフラ整備したものの日本精神リツプンチエンシンまで浸透しなかったその差を残念に思う。

  • teddy11015544

    後藤新平が最も輝いたとされる台湾統治時代のお話です。児玉源太郎との関係や、その当時の台湾の状況、台湾開発に尽力した他の人々などの事も語られ、とても面白い本でした。日露戦争近辺の日本の状況の面白さもありますが、今あたりまえのように我々が手にしている社会資本の構築はとても大変なんだな、とあらためて実感しました。

  • KF

    主役は後藤新平だが、児玉源太郎とのコンビが優れもの。児玉源太郎については、司馬遼太郎の「坂の上の雲」でも魅力的に描かれており、この本でもとても魅力的。後藤新平からの視線でも、本国政府からの視線でも、当然国民全体の視線でも魅力的。 逆に急逝で児玉源太郎を失った後藤新平が気の毒で仕方ない。 臺灣と朝鮮半島の差は何故?の点については、後書きにて十分に説明がなされている。日露戦争後の政府に「臺灣と朝鮮半島は異なる」と一刀両断出来る知識も人材もいなかったのでしょうね。 イングランドなら上手にあしらったでしょうね。

  • Fumi Kawahara

    『DOPESICK』を読んだので、麻薬関係への興味から手を取る。しかし、これはアメリカでは使えない手だわ・・・メキシコからの密輸を止められないから、許可制&専売&高価格では、低価格の密輸ヘロインがはびこる・・・より危険性のない嗜好品への誘導は、大麻解禁で実行している州も出てきてるけど・・・しかし、「予算だけとってきて、後は自由にさせてくれる上司」、いいですね。おら、なんだか、児玉源太郎にも興味がわいてきたぞ!しかし、満州の件は日露戦争直後からもうgdgdだったのか・・・もう政治家の劣化が始まってたんかな?

  • くらーく

    児玉閣下がいてこその後藤新平だった。優秀なトップに仕えるとても優秀な官僚かねえ。他にもバルトン氏と浜野弥四郎、井上勝と長谷川謹介、山形要助、八田与一などの名前が。皆、優秀な人ばかりだねえ。やはり、優秀な人材に任せることが大切なんだなあ。 満鉄総裁のところは、読んでて辛いね。 あと、あとがきがちょっと興味深いね。日本の植民地比較論か。台湾と朝鮮。まあ、植民地になる前の自治の違いなんだろうねえ。魔境の地とは言いつつも自治の台湾と中華、両班に支配されていた朝鮮の違いのようで。

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