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細部にやどる夢 私と西洋文学

渡辺京二

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784883442072
ISBN 10 : 4883442071
Format
Books
Publisher
Release Date
December/2011
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

少年の日々、退屈極まりなかった世界文学の名作古典がなぜ今、読めるのか。小説を読む至福と作法について、明晰自在に語る豊潤な世界。

目次 : 私の名作から/ 世界文学再訪/ トゥルゲーネフ今昔/ 『エイミー・フォスター』考/ 甲斐先生とオーウェル/ 書物という宇宙/ 勉強するなら西洋文学

【著者紹介】
渡辺京二 : 1930年京都生まれ。旧制第五高等学校を経て、法政大学社会学部卒業。評論家。河合文化教育研究所特別研究員。主な著書に『北一輝』(毎日出版文化賞、ちくま学芸文庫)、『逝きし世の面影』(和辻哲郎文化賞、平凡社ライブラリー)、『黒船前夜』(大佛次郎賞、洋泉社)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • kasim

    幼少時から西洋文学に親しんできた著者だが、「内面探求とニヒリズムを一度通っていない文学など、高級大衆文学にすぎぬと盲信していた」のが、「この“高級大衆文学”がどんなにゆたかでおもしろいか、七十すぎてやっと発見し」「細部に輝き出る夢こそ語るに値すると覚悟した」。こうして新発見として熱く語られるのは主にディケンズとゾラ。とはいえ「小さきもの」への眼差しは著者らしく、専門家とは異なる切り口でも洞察に満ちた評が続く。好きなのは『大いなる遺産』、でも一番面白いのは『互いの共通の友』とは、何と趣味が良いのだろう。

  • まあちゃん

    「私の世界文学案内」が面白かったので読んでみました。文学って、言葉で世界を捉えることだという言葉に共感。ツルゲーネフの紹介の件は難しすぎた。著者の子供時代からの読書量と知識量に圧倒された。文学に親しむことや世界を知ることの楽しさに、自分も浸かりたい。

  • 袖崎いたる

    恐れ入るほどの精確さで(正確よりも精確と書きたい!)、文が紡がれる。よくもまぁという直観が冴え渡り、しかもそれを言葉にしきれているのかという懊悩も含まれていて、含羞の美質を備えている、とでも言おうか。大きい人だと恐れ入った。

  • 袖崎いたる

    小説を読んできたことのおかげによって拓かれる領野についてのエッセイ集、かな。書物は「読むものである」だけではなく、「読まれるもの」でもあるということ。結果として、生活者は書物という媒体を介して読者へも作者へもなりうる主体へと変身できるようになる。ここで重要なのは勉強のための本では理解に重きが置かれるのに対して、小説などの文学作品では想像力を巡らせて収穫せられる了解に重心があるということ。これは読むまえには決してわからない。わかった気になることはできても、その気になって読んでみたことの結果でしかわからない。

  • Hiro

    「バテレンの世紀」で感傷に曇った私の殉教についての考えを改めさせた著者のごく初歩的な西洋文学案内の書。冒頭のブーニン紹介から中盤のディケンズ、ゾラ礼賛、そしてコンラッドに触れ、最後は私には未知の甲斐弦氏のオーウェル紀行でグッと興味を引きつけ、チェーホフの読み方を示しながら読書の喜びを語って結びとなる。小著ながら大いに読書の励みとなる好著。

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