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渡辺えり 3 月にぬれた手 / 天使猫 ハヤカワ演劇文庫

渡辺えり

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784151400476
ISBN 10 : 4151400478
Format
Books
Publisher
Release Date
August/2019
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

終戦後、花巻郊外の粗末な小屋。高村光太郎は大戦中の自分を厳しく省みる日々を送っている。ある日、亡き妻・智恵子の幻影が現れ―女性と地方の立場から、光太郎が象徴する都会の男性中心社会を問い直す『月にぬれた手』。東北地方の瓦礫の中でケンジは、妻の遺体を探す「猫」と出会う…東日本大震災と向き合い続ける著者が、宮澤賢治の人生と作品を織り交ぜて描いた、鎮魂と祈りの音楽劇『天使猫』。

【著者紹介】
渡辺えり : 劇作家・演出家・女優・歌手。舞台芸術学院、青俳演出部を経て、1978年に「劇団3○○(さんじゅうまる)」を結成。97年の解散まで、主宰・劇作家・演出家・女優の4役をつとめる。『ゲゲゲのげ』(1982)にて岸田國士戯曲賞、『瞼の女』(1984)の作・演出にて紀伊國屋演劇賞個人賞を受賞。現実と幻想の入り乱れるノスタルジックな世界を描いた独特な作風で多くのファンを魅了している。舞台にとどまらず、映画やテレビでも個性を発揮。83年NHK『おしん』で国民的人気を獲得。96年映画『Shall we ダンス?』で日本アカデミー賞最優秀助演女優賞を受賞。04年『今昔桃太郎』、07年『新版 舌切雀』で、歌舞伎の作・演出もつとめる。同年9月に「渡辺えり子」より「渡辺えり」に改名(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • からかい上手の高木さんそっくりおじさん・寺

    戯曲なんて久しぶりに読んだ。とても良かった。十代の頃、教育テレビで渡辺えり子(当時の名)率いる劇団3〇〇の『ゲゲゲのげ』を見て魂が震えたまま床に就いた事を思い出した(内容は全く覚えていないが)。本書を手に取ったのは帯にのん(能年玲奈)の写真と推薦文があったから。芸能界から干され本名まで奪われた彼女にずっと味方していた渡辺えり。静かに尊敬すべき女侠である。この2本の戯曲は共に文学者(高村光太郎・宮沢賢治)を扱ったものであり、共に東北を扱ったものである。『月にぬれた手』の公演中に東日本大震災が起きた。(続く)

  • 著者:渡辺えり 2019年8月10日印刷 2019年8月15日発行 発行者:早川浩 印刷者:大柴正明 発行所:株式会社早川書房 印刷:株式会社亨有堂印刷所 製本:株式会社明光社 解説:山口宏子 定価:本体1500円+税

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