Product Details
ISBN 10 : 4831826901
Content Description
人類の始祖たるマヌは、偉大なる聖賢リシたちに請われ、世界の創造と、この世界のすべての人間にとって規範となるダルマを語り始めた――。
多民族、多言語、多宗教の国であるインドにおいて、総人口の八割の人々が信仰するヒンドゥー教は、文化、政治、経済、社会における中心的役割を果たしている。ヒンドゥー教は信仰、人生観、生活実践が一体化した宗教であり、それだけに社会体制の根幹をなすものである。その原型ともいうべきものは紀元前後の編纂とされる『マヌ法典』で総括され、整備された。今日ではその影響力は薄れているとはいえ、なお、社会体制や人々の価値観と生活の象徴的な存在であり続けている。本書ではそうした意義を持つ『マヌ法典』を正確に、わかりやすく紹介する。
■目次■
まえがき
第一章 『マヌ法典』の世界観――世界創造とヴァルナ体制
世界の創造/ヴァルナ体制とその理念/ヴァルナ体制と統治
第二章 『マヌ法典』の人生観
人生モデル(アーシュラマ)/人生の成就
第三章 行動の準則
幼児期/学生・修業期(ブラフマチャーリン)/家長期(グリハスタ)/老後期
第四章 罪の除去
罪/罪の除去/ヴァルナの喪失儀式と喪失者の生活そして復帰
第五章 犯罪と刑罰
刑罰の創造/裁判と刑罰の宣告/罪の除去と刑罰/犯罪の監視
あとがき/参考文献/法蔵館文庫版での再刊にあたって
【著者紹介】
渡瀬信之 : 1941(昭和16)年、秋田県に生まれる。1968年京都大学大学院文学研究科梵語梵文学博士課程中退、東海大学名誉教授。専攻は、インド古典文化史、ダルマシャーストラ研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
Customer Reviews
Recommend Items
Feedback
Missing or incorrect information?
Product information of this page .
