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イノベーションの科学 創造する人・破壊される人 中公新書

清水洋

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784121028310
ISBN 10 : 4121028317
Format
Books
Publisher
Release Date
November/2024
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:
清水洋 ,  

Content Description

長引く経済低迷で待ち望まれているイノベーション。将来への新しい希望として語られがちだが、「創造的破壊」とも言われるように、既存の産業に携わる人々の生活を壊す側面もある。
本書は人の観点から検討し、創造の促進はもとより、破壊の打撃をより少なくする方策を考察する。創造する人、破壊される人の特徴とは。抵抗と格差を小さくする教育投資とは。皆が幸せになるためのリスク・シェアの仕組みとは。

【著者紹介】
清水洋 : 1973年神奈川県生まれ。1997年中央大学商学部卒業。1999年一橋大学大学院商学研究科修士課程修了。2002年ノースウェスタン大学大学院歴史学研究科修士課程修了。2007年ロンドン・スクール・オブ・エコノミックス・アンド・ポリティカルサイエンス(Ph.D)。2008年一橋大学大学院イノベーション研究センター専任講師、准教授、教授を経て、2019年より早稲田大学商学学術院教授。著書『ジェネラル・パーパス・テクノロジーのイノベーション』(有斐閣、2016年、第59回日経・経済図書文化省、第33回高宮賞受賞)ほか(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • おせきはん

    イノベーションというと、つい良い側面のみに注目してしまっていましたが、仕事を失う人の立場も考えなければならないことに今さらながら気づきました。自己責任と片付けず、リスキリングの過程においては、新たなスキルを学ぶ機会だけでなく、その間の生活を下支えする仕組みも大切になると思いました。日本の強い雇用保護が、米国で主に誕生する破壊的イノベーションとは親和性が低いことも理解できました。

  • よっち

    経済成長の起爆剤として期待されるイノベーション。「人」の観点から検討し、創造の促進は元より、破壊の打撃を軽減する方策を考察する1冊。イノベーションは将来への新しい希望であると同時に、「創造的破壊」と言われるように、人々のスキルや生活の基盤を壊す側面もある。創造する人、破壊される人にはどんな特徴があるのか。またイノベーションには必ず既得権益の抵抗があって、以前は利益を保護していた政府も変わりつつあること、リスキニングとはいっても意識改革含めた自己責任化しつつある社会で、それを考えるいいきっかけになりました。

  • zoe

    イノベーションによる創造と破壊。破壊される側の抵抗で、お互いの技術が向上することがある。暴力的な抵抗がある場合も。ついに技術が淘汰されるときは、リスキリングをしないといけない。リスキリングしなくてもよい汎用的な仕事は、世の中になんでも応用可能な高い仕事なのか、どこでも誰でもできる低い仕事なのか。こういう話を考えていっていつも自分の思考が行きつく先は、ソフトとハードのバランス。パソコンを作る側がいなくなったら、使う人の仕事は全てなくなる。食料つくる人がいなくなれば、食べるものがなくなる。

  • 武井 康則

    イノベーションとは、経済的な価値を生み出す新しいモノゴトと著者は定義している。ならば経済的な変化は全てイノベーションということになる。変化すればその恩恵を被る人も、被害を受ける人もいる。本書はその創造的破壊のために被害を受けた人をどうするかを中心に据えている。経済に変化がなければ、社会に発展はない。しかし被害を受ける人が反対したらイノベーションは潰れるかもしれない。格差も大きくなるだろう。しかし最近はその被害を自己責任で済ます風潮が大きくなっている。そんな問題を取り上げている。

  • 預かりマウス

    副題のとおり、イノベーションによって破壊される人、即ち陳腐化した産業の従事者や技術の保持者が、イノベーター以上に、本書の半分以上のテーマとなっている。最初は少し論理の飛躍というか説明不足を感じる部分もあったが全体的には読みやすかった。第五章のポランニーの理論の紹介のあたりが、現下のトランプ関税、保護主義の勃興の説明にもなるように思えて最も興味深かった。本書の主張は平易で提言は月並みなのだが、それでもイノベーションにまつわる経済的、社会的な現象の要点をおさえることができ、近現代史の一つの見晴らしが得られる。

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