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日本の映画業界をアップデートする 制作現場から作る新しい働き方 平凡社新書

Koji Fukada

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784582860696
ISBN 10 : 4582860699
Format
Books
Publisher
Release Date
October/2024
Japan

Content Description

セクハラ・パワハラが大きな社会問題となっている「映画業界」の働き方改革本。映画業界の労働問題に積極的に取り組む著者が、映画業界のこれからのあるべき働き方を提唱する。

【著者紹介】
深田晃司 (映画監督) : 映画監督・1980年東京都生まれ。映画美学校修了後、2005年から平田オリザ主宰の劇団「青年団」に所属。その一方で自主映画も監督。10年、『歓待』で東京国際映画祭「日本映画・ある視点」部門作品賞受賞。16年に『淵に立つ』でカンヌ国際映画祭「ある視点」部門審査委員賞受賞。22年、東京国際映画祭にて黒澤明賞を受賞。20年、濱口竜介らと共に小規模映画館支援のための「ミニシアター・エイド基金」を立ち上げ。22年には是枝裕和、諏訪敦彦らと共に「action4cinema日本版CNC設立を求める会」を立ち上げ活動している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • d3

    著者は活躍中の映画監督であり、現場体験の所感から、労働体制の不備について論じてく。 日本の映画業界は不安定な構造だ。 制作現場で働く人々はほぼフリーランス。統括する機構もなく、根幹を支える小規模劇場は少しでもバランスを崩すと閉鎖される。企画開発から配給にいたるまで、業界全体が追い込まれている。 他の国にある制度が日本にはない。著者はこれを目先の製作にかまけて制度設計に向き合ってこなかった自身を含めた映画人の責任と断じる。 日本映画が消えないためにも改革が必要な時期を迎えているのだろう。

  • msykst

    軸になる話は助成制度の話と映画史を通じた表現論かと。なぜ助成の話かといえば、日本映画界の労働問題の大半は金が無い事に起因しているからである。他方、日本の助成制度の問題の根本原因は表現に関する理念や思想の不足であり、その観点から映画史を掘り下げて表現の意義を論じるのは腑に落ちる。文化政策、特に助成の話が、現場の状況から制度比較、更にはその理念まで隈なく抑えられている上に、助成制度の根本理念である「表現」の意義まで掘り下げているし、そのくせしてめちゃくちゃコンパクトにまとまっていてびびった。超良い本。

  • 富士さん

    アニメを調べている関係で、最隣接分野の実写業界の実状を知りたいと手に取りました。アニメ業界の労働環境の悪さはすでにテッパンのマスコミネタになっていますが、実写業界の問題は分析どころか現状すら知られていない状況だったと思います。その点、本書は実務者としての具体的な現状報告と幅広い対象との比較を含んだ良著で、蛇足かとも思える著者の映画論講義も良いものでした。アニメ業界より悪いと噂では聞いていましたが、ここまでとは。映画もテレビも我が世の春を謳歌した時代があったせいか、課題が見えづらくなっているように思います。

  • kitsuneudonextra

    想像以上に良書だった。カネがないのを精神論で克服しようとすると弱者にしわ寄せが行くのはどの業界も同じか。表現についてシンプルに核心をついた最終章も見事。

  • Keikoh

    日本映画は年間に600本前後も作られている。他国と比べてもこの本数は極めて多い。その多彩さに「いいね」を押すのは簡単だが、それらの作品が生み出される過酷な環境を忘れてはならない。映画作りに関わることができるのは、やはりどこかで恵まれた人であるだろう。つまり今の日本では、映画を作る本質的な才能とは関係ないところで、映画業界に生き残れるかどうかが決まってしまう。 action4cinemaの支援の枠組み=@教育支援、A労働環境保全、B製作支援、C流通支援

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