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はざまのわたし

深沢潮

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784797674583
ISBN 10 : 479767458X
Format
Books
Release Date
January/2025
Japan

Content Description

作家・深沢潮、待望の自伝的エッセイついに刊行!「食」を手がかりにして描く、一人の女性の葛藤と成長の物語―。

目次 : 愛しのキムチ/ 珈琲を飲むとき/ 寿司におもう/ カップ麺を食べ続ける/ 酒とともにうたう/ 嗚呼、フライドチキン/ 肉をともに食べるひと/ ゆで豚を前に/ ベーグルにクリームチーズたっぷりで/ 手作り、のチョコレート/ ダイエットとの長い付き合い(前編)/ ダイエットとの長い付き合い(後編)/ ホテルでアフタヌーンティー(前編)/ ホテルでアフタヌーンティー(後編)/ サンドイッチを片手で/ しめは、ヌルンジかお茶づけか

【著者紹介】
深沢潮 : 1966(昭和41)年、東京都生まれ。2012(平成24)年、「金江のおばさん」で「女による女のためのR‐18文学賞」大賞を受賞。受賞作を含む連作短編集『縁を結うひと』(新潮文庫)をはじめ『ひとかどの父へ』(朝日文庫)、『緑と赤』(小学館文庫)、『海を抱いて月に眠る』(文春文庫)のような在日の家族が抱える“答えの出ない問い”に向き合う作品や、現代女性の価値観に切り込む作品を次々と発表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • ネギっ子gen

    【食べることは生きること】在日コリアンの家庭に生まれ育った作家が、母親との確執・自分の中にある根強いルッキズム・卑屈さ抱えながら作家への道を歩んだことなどを振り返り、「食」を手がかりにして著者自身の来し方を綴った、自伝的エッセイ。<我が家では圧倒的に「説明」が足りなかった。子どもに説明など不要と思ったのだろう。そもそも説明することなど、頭の片隅にもなかったのかもしれない。ことに韓国の風習や文化について、あるいは韓国の人たちの癖や習慣を、日本とはこう違う、ああ違うと、誰も言葉にしてくれなかった>と。ええ。⇒

  • たっきー

    帯には自伝的エッセイとある。在日コリアンとしての自身のアイデンティティの揺らぎがタイトルの「はざま」に表されている。韓国人であることを隠し、自信がもてなかったからこその犠牲と奉仕によって相手に好かれようとするところが男性との交際にも影をさす。また親からも厳しく服装から仕事にまで口を出され、自分を押し殺して生きていた様子が読んでいても苦しくなった。自分を曲げて生きるのは本当にしんどいだろう。まだ著者の小説は未読なので読んでみたい。

  • どら猫さとっち

    食を通じて、自らの人生を描いた自伝的エッセイ。日本と韓国にルーツを持つ著者が、本書でたどり着いたところ。どこにいても、国籍が何であれ、自分以外の何者ではない自分であること。キムチからお茶漬けまで、味の記憶は生きる記憶へとつながる。ウェブ連載時から読んで、改めてその記憶がアルバムを見るように愛おしくなる。著者は先の週刊新潮の某氏連載コラムで、名指しで誹謗中傷を浴びせかけられた。デビュー先の出版社で、こんなひどい仕打ちをされるとは。こんな素晴らしい作家を、出版社は陥れないでほしい。

  • フロッグ

    初読みの作家さん。帯に惹かれて読んだ。在日コリアンの複雑な感じが分かりやすく伝わってきた。「サンドイッチを片手で」では、子育て中の母親の大変さが目に浮かぶ。そこは日本も韓国も同じようなものなのだなと思った。機会があったら小説も読んでみたい。

  • 門哉 彗遙

    このエッセイは深沢潮さんの人生の棚卸しだと終わりに語っている。独裁的な父と支配的な母の元、厳しく暴力的に育てられたそうだ。学校では自分のアイデンティティに苦しみ、ルッキズムに支配され続け、恋愛願望と過度な他人への奉仕、両親の束縛から解放されるために見合いを繰り返したことなど、赤裸々に「食の思い出」と共に語られている。いろいろな食べ物が美味しそうに描かれていて僕も食べたくなった。特に豚肉を白菜で包んで食べるポッサムをさっき妻にリクエストしたばかりだ。

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