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ヨーロッパの幻想美術 -世紀末デカダンスとファム・ファタール(宿命の女)たち-

海野弘

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784756248411
ISBN 10 : 4756248411
Format
Books
Release Date
April/2017
Japan

Content Description

闇と驚異、夢と幻がゆらめく幻想美術の世界

現在も世界中で根強く愛される幻想美術の世界とはどのように成り立ち、広まっていったのか。本書は、世紀末からシュルレアリスムまでの主要作家とともにその歴史を紐解き、幻想美術の世界に登場するファム・ファタール(宿命の女)たちをテーマに、図像学(イコノロジー)の視点でもりだくさんの図版を紹介します。

B5判変型(257×186mm)

【著者紹介】
海野弘 : 1939年東京生まれ。評論家、作家。早稲田大学ロシア文学科卒業後、平凡社にて『太陽』編集長を経て独立。美術、映画、音楽、文学、都市論、ファッションなど幅広い分野で執筆を行う。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • 大粒まろん

    開くという楽しみ。デカダン、象徴主義、ダンディズムと耽美主義という3つの派があったように見えるが、ミルナーもいっているように、この3者はオスカー・ワイルドのうちに要約されている。3者は別々でなく、切り方のちがいなのである。デカダン派と象徴派は、区別できない。象徴主義は、理念であり、方法であるが、デカダンはライフスタイルに関わっている。デカダンス・モダンの頁はミュシャから始まりヴェーゲナーまでエロスが融け合う。

  • アカツキ

    神話や幻想的な女性を描いた絵画や注目すべきアーティストを年代に沿って紹介した本。有名どころをおさえつつ、あまり目にすることのない画家の作品がたくさん紹介されていて、ページをめくる手が止まらず楽しかった。この本で初めて知った中でダントツのお気に入りはハインリヒ・レフラー、ヨーゼフ・ウルバンが描いた挿絵。「死神の名づけ親」挿絵の死神の困り顔がキュート、「いばら姫」はロマンティックで気持ちが盛り上がる。本の縁にも仕掛けがあって素敵。図書館から借りてきた本だけど手元に置きたくなった。

  • 秋良

    採算を度外視しているかのような豪華な装丁に、下品になる一歩手前の頽廃的でグロテスクな絵の数々。いやーどんだけドクロ隠れてるんだろー。シーレ、ムンク、ミュシャの有名どころからウォーターハウスのようなマイナーな画家まで楽しめる。死の匂いに恍惚となる見た目も中身も豪華本。

  • らむだ

    ラファエル前派からシュルレアリスムまでのヨーロッパ幻想美術を、デカダンスとファム・ファタールというキーワードでまとめた一冊。 大判で図版も豊富なので見応えがある。前半は作家毎、後半はテーマ毎にわけられている。

  • Masato Lou=Hardy

    世紀末ヨーロッパの象徴主義絵画からシュルレアリスムまで、「ファム・ファタール」(宿命の女)をキーワードに、幻想絵画の数々をてんこ盛りした素晴らしい本です。モロー、ルドン、クリムト、クノップフ、ムンク、ミュシャ、ビアズリー、ハリー・クラーク、ハンス・ベルメール、レメディオス・バロ、レオノール・カリントンその他数多くの画家たちの作品約400点収録。今時珍しい凝りに凝った豪華装丁本。解説・監修は海野弘。お値段は少々張りますが手に取れば夢心地になる美し過ぎる本です…2017年パイ・インターナショナル刊。400頁。

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