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一九世紀「英国」小説の展開

海老根宏

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784775401910
ISBN 10 : 4775401912
Format
Books
Publisher
Release Date
June/2014
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

19世紀の英国小説研究の新しい傾向を踏まえつつ、「小説を読む」意味を問い直す。

目次 : 距離と分類―スコット『ウェイヴァリー』をめぐって/ マライア・エッジワースと帝国、ファッション、オリエンタリズム/ スコットランドの風俗小説―スーザン・フェリアとブリテンの家庭/故郷/ ジェイン・オースティンの風景論序説―ピクチャレスクからイングランド的風景へ/ ジェイン・オースティンとロイヤルネイビー―「ジェイン海軍年鑑」をどう読むか?/ ゲームの規則―『自負と偏見』再読/ 『虚栄の市』の人びと/ “Strange extravagance with wondrous excellence”―『ジェイン・エア』と『歌姫コンシュエロ』の間テクスト性/ 声に出して読むディケンズ/ 『デイヴィッド・コパーフィールド』における記憶と家族/ 始まりも終わりもない物語―ジョージ・マクドナルド『ファンタステス』における光と闇/ 死者と亡霊の間―シェリダン・レ・ファニュ“The Familiar”を読む/ ジョージ・エリオットにおける現実と非現実―「これらは一つの比喩である」/ 『リチャード・フェヴレルの試練』における仮面の衰亡/ ハーディ小説にみる動物の痛み/ 「虎の如き威厳」と「ジョン・クリーディ牧師」―コンラッド『闇の奥』と一九世紀末イギリスの言説/ 共同体、社会、大衆―コンラッドと「わたしたち」の時代/ ジョージ・ムアの『一青年の告白』における時代の文脈/ 『ドリアン・グレイの画像』におけるニヒリズム/ 再生コナン・ドイルと不条理劇の系譜

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 水紗枝荒葉

    イギリス小説が一番美味しかった時代(と言ってしまおう)を題材とした研究論文集。19世紀を代表する作家はおおよそ揃っており、勉強になってかつ面白い。この手の論集としては当たりの印象。個人的には、オースティン『高慢と偏見』後半の「居心地悪い」展開を結婚ゲーム/ビジネスのハードさから分析した小山論文と、ディケンズ『デイヴィッド・コパーフィールド』の主人公心理をジェンダー論と精神分析の道具立てで分析した永富論文が良いと思った。

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