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Nhk「100分de名著」ブックス サルトル 実存主義とは何か 希望と自由の哲学

海老坂武

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784140818121
ISBN 10 : 4140818123
Format
Books
Publisher
Release Date
March/2020
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

サルトルが第二次世界大戦の終結直後にパリで行った講演をまとめた本書は、私たちが自由でなければならないことの意味と、思索し続けることの意義を、未来への希望とともに語りかけてくる。そこに込められたサルトル哲学の本質を、代表作『嘔吐』や盟友ボーヴォワールとの活動にも触れながら、紐解いてゆく。

目次 : 第1章 実存は本質に先立つ(一九四五年―解放と不安のなかで/ サン・ジェルマン・デ・プレの「実存主義者」たち ほか)/ 第2章 人間は自由の刑に処せられている(自由の刑/負けるが勝ち/偶然性からの脱出/ 「全体化」の欲望 ほか)/ 第3章 地獄とは他人のことだ(アンガジュマンとは何か/ 「さらば、下種どもよ」 ほか)/ 第4章 希望の中で生きよ(「異議申し立て」へ―政治的アンガジュマンの歩み/ 様々なヒューマニズムへ ほか)/ ブックス特別章 希望はどこに―二十一世紀の世界とサルトル(監理者としての共同体/ 橋をわがものにする思想 ほか)

【著者紹介】
海老坂武 : 1934年東京都生まれ。東京大学文学部仏文科卒業、同大学院博士課程修了。1963年から2年間フランスに留学。一橋大学教授、関西学院大学教授を経て、現在は執筆と翻訳に専念(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • アナーキー靴下

    本書を理解しきれたとは言えず、自分の内面のみに目を向けるなら、未だサルトルの実存主義は腑に落ち切らない。しかし、社会に属する自分として考えるとき、実存主義は大きな考え方の転換をもたらしてくれるように思う。傍観者として社会に鬱屈した不満を持つのではなく、間違ってもいいから社会に参加する。それは必然的に、間違いを犯す他者を受け入れることになるのだろう。かつての若者たちが不安、恐怖、悔恨、怒り等のないまぜになったものを抱えて生きなければならないと気付いたとき、そこにサルトルがいてくれたのだ。折に触れ再読したい。

  • 松本直哉

    「人は自由という刑に処せられている」といえばかっこいいが、暇で暇でしょうがないということではないかしら。サルトルのように、世話すべき係累もなく、家事や雑事にもかまけることなく、思う存分思索と著述に専念できる人だからこういうことが言える。主夫として日常に埋没している私にはなかなか同意しにくい。偶然性の問題としての実存の観念についても、それでもボーヴォワールだけは必然の恋人で、それ以外の恋人は偶然というのは身勝手なご都合主義ではないだろうか。まあでも原著を読まずに批判するのもあれなのでこれから原著読みます。

  • yutaro sata

    サルトルの講演を中心に、サルトルがどんなことを考え、生きていたのかを解説している本。有名な「実存は本質に先立つ」の意味など、今まで全く知らなかったことを知れて良かった。もう一度『嘔吐』も読んでみたいと思うし、『存在と無』もいずれ読むことになるかもしれないな、と思った。

  • kazi

    サルトルを読み始める前準備として読んでみました。各々の著書において、どんなことが語られているのか、やんわりと概要は掴めたような気がする。「実存は本質に先立つ」つまり、自由意志のもとに、自分が自分を作っているのだと。希望を失わずに生きていくためには、積極的に状況へと自らを投企していくべきなのだと。確かに、私も、これらの力強い言葉には、揺さぶられるものを感じました。私も、これから、恐れずに、よく考えながら、どんどん飛び込んでいこうと思います。

  • kazuさん

    サルトルの書いた "嘔吐" や "存在と無" などに興味があるので、導入としてこの本を選んだ。サルトルの生い立ち、ノマド的な日常生活、ボーボワールとの関係、思想の概略、主要な著書名などが簡単に纏められている。実存主義やアンガージュマンについて、キーワードが何となく理解出来た。紹介本なので、もちろん、サルトルの深淵な思想に迫れる訳ではない。この本を読んで、取り敢えずサルトルの講演録である "実存主義とは何か" から読みたいと思った。

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