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身体と境界の人類学

浮ケ谷幸代

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784861102448
ISBN 10 : 4861102448
Format
Books
Publisher
Release Date
November/2010
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

現代社会に生きる人々の身体や人格、自己についての見方の多様性と普遍性について人類学的に考察。臓器移植、糖尿病、セクシュアリティ、老い、死など、魅力的なテーマと具体的な事例から身体の不思議に迫る。

【著者紹介】
浮ヶ谷幸代 : 医療人類学・文化人類学。2001年Ph.D.(学術博士)取得。2009年相模女子大学人間社会学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • jjm

    ふと、落ちている髪の毛(料理に入ったり)をどうしてそこまで嫌がるのか、と思って調べていたところ本書にたどりつく。これは実は髪の毛だけではなく、爪、唾液、糞尿も同じ位置づけである。「身体から離れた身体の一部は、自己でも非自己でもないようなあいまいな中間領域に位置することになり、「つつがない」日常を壊すものとして、あるべきところにないものとして、人々に「汚い」「気持ち悪い」と思われるのである」臓器移植の話や個人を区別しないある社会の話を読み、犬猫はなぜ自分の手足を餌だと認識しないのか?とふと思った。

  • hizumi

    障害がある子供をもつ、親御さんが彼らのことを「天使」と呼ぶ。それを思い出した。

  • my

    前提となる身体理論の言及が不足しているためか、社会現象への応用が甘い。内容自体は印象が薄いが、画像史料の挿入が面白い。「紙本著色九相図」が衝撃的だった。

  • いまにえる

    身体性と境界理論について理論編と実践編に分けて書かれた人類学の入門書。分類の余剰が聖的あるいは穢れを持つものとして「創出」される。幻聴、糖尿病患者、ヒジュラに見る「強制」性別二元論の批判、老人や遺体に対する実践などが主な内容で、どれも普段気にしない、あるいは「他者」である立場の実践であったが、そこには普段身近に感じているものが自明ではないと感じさせる「もう一つの道」を見ることができる。常識を疑う人類学の面白さが感じられる本だと思う。

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