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ISBN 10 : 4585221670
Content Description
古代地中海。そこはさまざまな宗教が展開した混沌たる世界。宗教の闘技場にもたとえられるその世界は、後のヨーロッパの芸術に豊かな題材を与えたギリシア・ローマ神話を生み、ヨーロッパ人の思考・ふるまい方を支配するキリスト教を育んだ世界でもある。その世界に生きた人々は、やがて各地に叢生した「聖域」を、祭儀の場から信仰の場へと変えていく。キリスト教など世界宗教が人々の心を支配するようになる以前、古代人はどこで何を感じ、考え、お互いの結びつきを得ようとしたのか。「聖域」に注目し、古代地中海世界の精神と社会に迫ろうとする意欲作。
目次 : 古代地中海聖域の精神的・身体的トポグラフィー/ 1 古代ギリシア(郊外―古典期のアテーナイ/ 奉納物からみた聖域と社会)/ 2 ヘレニズム(ネットワーク理論と神聖使節団テオリアのネットワーク)/ 3 古代ローマ(古代ローマ西方の聖域と社会/ 皇帝崇拝と聖域―ローマ帝国東方属州を中心に)/ 4 古代末期以降(後期ローマ帝国における聖域の変容―州民と政府の関係を通じて/ キリスト教的空間の成立―南ガリアの都市と礼拝/ 東方における聖堂と社会―リキア西部トロス教会主座聖堂をめぐって)
【著者紹介】
浦野聡 : 立教大学文学部史学科教授。専門は古代ギリシア・ローマ史ならびに古代末期史。特に、ローマ帝国の社会について、財政、租税制度、生業、位階、宗教、農民などに着目しながら、その構造と動態の解明をめざしている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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evifrei
読了日:2020/01/26
陽香
読了日:2021/07/06
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