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文士の食卓 中公文庫

浦西和彦

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784122065383
ISBN 10 : 4122065380
Format
Books
Publisher
Release Date
March/2018
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

胃痛に苦しみながらも、油っこい料理を好んだ漱石、煎餅に柿十個、うどん八杯を一度に食べた「食欲の鬼」子規、泉鏡花邸で供される極上のほうじ茶、お汁粉を愛した芥川龍之介…。作品からはうかがい知れない食いしん坊文子たちの生身の食欲を、家族、友人、弟子たちが愛惜を込めて綴る。食の雑誌から丹念に収集した二十七のエッセイ。

目次 : 父の食膳(森於菟)/ 子規と漱石と(夏目伸六)/ 食いしんぼう“子規”(和田茂樹)/ 父の好物(夏目伸六)/ 一匙の葡萄酒(夏目伸六)/ 祖父・漱石の食卓(半藤末利子)/ 蝦の天麩羅(夏目伸六)/ 豊隆さんと岩波さん(夏目伸六)/ 父・小波の食べもの(巖谷大四)/ 食いしん坊(小島政二郎)〔ほか〕

【著者紹介】
浦西和彦 : 1964年、関西大学文学部国文科卒業、86年、『日本プロレタリア文学の研究』で文学博士。著書・編著書多数。関西大学名誉教授。2014年、大阪市民表彰文化功労賞。17年11月没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • penguin-blue

    「食」そのものに関しての情熱や渇望が今とは比べ物にならないくらい強く感じられる。確かに今は食べ物自体もそれに関する情報も巷にあふれているけれど、その分情報だけでお腹いっぱいになっているのかも。名だたる作家たちが熱く食べ物を語り、書き残し、楽しみに食べている姿は何とも微笑ましい。ウニを独り占めする志賀直哉や隠されたお菓子を探し回る漱石、朝から夕食を楽しみにしている谷崎など作品からはちょっと感じられない文豪たちの姿は人間的で、何となく手つかずにいた作品をも読んでみようか、と思えてくる。

  • 冬見

    文豪を直接に知っている人たちの文章なので、生っぽさがあってとても良い。漱石先生の落花生、鏡花のネギの境界、やっぱりリッチな志賀直哉、谷崎おじいちゃま、しるこを啜る芥川、目潰し男太宰治……愉快で可愛く、とっても人間! ひとのエッセイに出てくる谷崎は大抵ヌラヌラしていて、わたしもそんな印象だったから、"おじいちゃん"な谷崎は新鮮。しるこを啜る芥川の描写はまるで恋に落ちた瞬間を書いてるみたい。夜中にドンブリを差し出す安吾なんて色気がなくて逆に色っぽいし、酔っ払いに絡まれた太宰もやっぱり酔っ払ってる。ああ楽しい!

  • たぬ

    ☆4.5 家族や友人、後輩、弟子などが披露する森鷗外、正岡子規、夏目漱石他15人の食にまつわる思い出話27編。胃が弱いのにナッツが大好きでジャムをなめるのを禁止された漱石。フグを自らさばく福田蘭堂にヒヤヒヤ(当時フグ調理師免許というものはあったのだろうか。なさそう)。その日一日の食事を朝の段階で全部決める谷崎潤一郎。お汁粉大好き芥川。ソーセージに異様にこだわる太宰。いやー面白かったです。

  • 面白かったです。文豪の家族・友人・弟子たちによる、文豪の食に関するエッセイ集でした。食いしん坊な文豪たちのエピソードが、微笑ましかったり、でも付き合う周りの方は大変だっただろうな…と思ったりしました。煎餅と柿10個と鍋焼うどん8杯を一度に食べてた正岡子規に驚き、食べ物のことで頭がいっぱいだった夏目漱石や、一日の食事のメニューを決めていて予定が狂うと不機嫌になる谷崎潤一郎をかわいいと思ったりしました。

  • Tatsuhito Matsuzaki

    明治〜昭和の文豪と呼ばれる人物がどんな食事を誰とどのような会話をしながらどんな思いで日々食事をしていたのか? 彼らに縁故ある人々が回想を交えて書き綴ったエッセイを一冊にまとめた本。 中でも肉親である妻や子供が語る文豪の食事風景は、作品を通して私が描いていた文豪たちのイメージと異なる人間臭さがにじみ出ていました。 #森鴎外 #正岡子規 #谷崎潤一郎 #夏目漱石 #志賀直哉 #石川啄木 #泉鏡花 #室生犀星 #芥川龍之介 #太宰治 #坂口安吾 #その他多数

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