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拷問と処刑の西洋史 講談社学術文庫

浜本隆志

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784065366783
ISBN 10 : 406536678X
Format
Books
Publisher
Release Date
August/2024
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

啓蒙主義と人権思想を生んだヨーロッパの「光」の歴史の裏には、秩序・体制維持のため、人権をやすやすと蹂躙し、血祭りにあげてきた、陰惨たる「闇」の系譜があった! 火刑、生き埋め、斬首、絞首、車裂き‥‥親指詰め、ロウソク責め、ハシゴ吊るし、「スペインのブーツ」‥‥王殺しや異端審問、魔女裁判を通して発明された拷問と処刑のシステム、およびその権力作用を、資料に基づき実証的に明らかにする、異色にして出色の文化史。

《目次》
序 章 ヨーロッパ史の光と影
第一章 王殺しの記憶
第二章 異端審問と「死の祭典」
第三章 魔女裁判の歴史
第四章 拷問という権力装置
第五章 裁判と処刑の実態
終 章 ヨーロッパ史の闇の系譜
あとがき
処刑関係略史
参考文献
学術文庫版へのあとがき

【著者紹介】
浜本隆志著 : 1944年香川県生まれ。関西大学名誉教授。専攻はドイツ文化論・比較文化論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • skunk_c

    2007年に新潮選書で出ていた本を一部増補したもの。多くの図版を用いて中世ヨーロッパの拷問や処刑の方法と、その意味を説き明かしていく。一部先日読んだ『魔女狩りのヨーロッパ史』に通じる部分もある。現存する鉄の処女が実は19世紀以降に作られたイミテーションだとか、興味深い話も多い。また、マリア・テレジア法に詳細な拷問のやり方が図解されていることにも驚いた。何より本書が優れているのは、カタルシスという概念を用いて処刑の意味合いをきちんと位置づけていること。文庫版のあとがきに見事に整理されている。良書と思う。

  • 青柳

    中世ヨーロッパの拷問と処刑を主に民俗学の観点から解説しています。拷問・処刑に至るまでのプロセスを当時の社会背景を絡めたうえで解説しており分かりやすかったです。各種拷問や処刑方法に関しても図説付きで解説されており、イメージしやすくなっています。アイアンメイデンが実際には使われなかったということで話題を集めた本書。聖マリアへの涜神、キリスト教徒異端への改宗に重きを置いていたという点を踏まえると、確かに現実的ではないなと理詰めで考えさせられました。中世民俗への造詣を深めたい方にオススメしたい一冊です。

  • わたてつ

    拷問・処刑は大衆の興味関心を刺激するものとして今も誇大に表現されがちなテーマであるが、本書は宗教的・政治的な権力装置としてシステム化されたものとして、民族学的な視点からも論じている良書だった。

  • 倉屋敷??

    西洋史の中での拷問と処刑を真面目に書いた本。 異端審問と魔女狩りでの裁判の中身の違いや、動物裁判の話も面白かったなー。あと処刑人の話も。

  • stray sheep

    変な感興にそそられて買ったものの読むモチベーションがいまいち湧かず苦しいなあと思いながら歩みを進めていたが、通読してみると必ずしも下卑た関心に基づいた書物ではなく、むしろ一貫した社会学的視点から書かれていることが明らかに。

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