Product Details
ISBN 10 : 414088665X
Content Description
誰もが小林秀雄を知っている。だが小林の最大の関心事が何であったかを知る人はいない―。本書はこの状況を打開しつつ、現代の日本人に向けて確かな「生きる指針」を与える。日本最高の知性と呼ばれた小林の活動を三期に分けて、小林自らの問い、「人生いかに生くべきか」への答えが深化し明確になってゆく過程をクリアに描き出すのだ。気鋭の批評家が懇切丁寧に語り下ろす、「小林秀雄・入門講義」にして真正な日本人論。
目次 : 序章 「人生の教師」という像/ 第1章 批評とはどんな営みなのか(近代日本が抱えた問題/ 小林秀雄の半生/ いかに「意匠」から自己を守るか)/ 第2章 自己を支えるものとは何か(「故郷を失う」とはどういうことか/ ドストエフスキー論―歴史について/ 戦争と伝統―「文学と自分」)/ 第3章 直観を信じるということ(敗戦と「私の人生観」/ 「美」を求める心―「ゴッホの手紙」から「近代絵画」へ/ 信じることと知ること―『本居宣長』と「山の人生」)/ 終章 「栗の樹」はどこにあるのか
【著者紹介】
浜崎洋介 : 1978年生まれ。文芸批評家。雑誌『表現者クライテリオン』編集委員。日本大学芸術学部非常勤講師。日本大学芸術学部卒業、東京工業大学大学院社会理工学研究科博士課程修了。博士(学術)。専門は日本近代文学、批評理論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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