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失われた日本の景観

浅見和彦(日本文学)

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784846115012
ISBN 10 : 4846115011
Format
Books
Publisher
Release Date
January/2015
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

古来、日本の国土は「まほろばの国」と呼ばれ、美しい景観に包まれていた。しかし、高度経済成長期以降、いつのまにかコンクリートによって国土は固められ、美から醜へと変わっていった。日本の景観破壊はいつまで続くのか。いつになったら、われわれは景観の重要性に気付くのだろうか。それともこのまま社会は進み続けるのだろうか。そんな状況への警鐘の書。

目次 : 序章(五重塔はなぜ美しいのか)/ 第1章 海浜(親不知、子不知―消えた北陸道の難所/ 九十九里浜―ヘッドランドに侵蝕される砂浜 ほか)/ 第2章 山野(鬼泪山―伝説の山が消える/ 伊豆半島―知られざる巨大風車による受難 ほか)/ 第3章 湖沼と川(寒霞渓―ダムに壊される渓谷美/ 琵琶湖岸―開発に泣く古典のふるさと ほか)/ 第4章 都市(平城京―朱雀門・大極殿復原の問題点/ 新宿御苑―高層ビルの景観破壊 ほか)/ 第5章 生活(雀―お宿はどこに?/ ナラ枯れ―山のミドリが消えていく ほか)/ 終章(対談「景観はなぜ損なわれたか」/ 神を畏れぬ人々 ほか)

【著者紹介】
浅見和彦 : 1947年東京都生まれ。東京大学文学部卒。同大学院博士課程満期退学。成蹊大学文学部教授を経て、2013年退職。現在、同大学名誉教授。日本古典文学、地域文化論、景観保護の観点から環境日本学を提唱

川村晃生 : 1946年山梨県生まれ。慶應義塾大学文学部卒。同大学院文学研究科博士課程単位取得退学。慶應義塾大学教授を経て2012年定年退任。同大学名誉教授、博士(文学)。日本文学、環境人文学専攻。リニア・市民ネット代表、全国自然保護連合代表、日本景観学会副会長。日本文学の研究をベースに、文学研究の観点から環境問題に取り組む(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • KAZOO

    日本文学と日本文学史の先生がそれぞれミニコミ誌に書いた景観についての感想を1冊の本にまとめたものです。前著に「壊れゆく景観」というのがありますが、その後について書かれたもので、様々な文学などとのかかわりと一緒に昔の景観を懐かしんでいます。日本のいい警官が本当に失われつつあることがよくわかりました。写真もあるのがいいという感じがします。

  • izw

    浅見・川村の二人が、高尾山のトンネル掘削に反対する「高尾山の自然を守る市民の会」の会報に連載したルポを主体にまとめられた著書。日本では古来、自然に調和する範囲で、建築され、田畑が耕され、町が作られてきた。景観の破壊に頓着しなくなったのは明治以後の西洋化、戦後の高度成長の負の遺産である。高速道路、高層ビルなど、コンクリートの直線は自然とは調和しない、夜桜、嵯峨野の竹林のライトアップは醜悪だ、しかし、五重塔は美しい、山並みに溶け込んでいる。自然と人工は無条件に反対語ではなく、うまく調和することも可能だという。

  • 遊未

    景観の破壊について、写真とともに「海浜」「山野」「湖沼と川」「都市」「生活」と章を分けて書かれています。例えば京都の「巨椋池」はよく物語に出てくるので、跡形もないとは夢にも知りませんでした。昔は名前通り巨大だったのだろうくらいの思っていました。この本には誰もが「えっ、あの素晴らしかった風景が、今は・・・」と絶句するような内容が語られています。

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