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朝鮮民芸論集

浅川巧

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784003810514
ISBN 10 : 4003810511
Format
Books
Publisher
Release Date
July/2003
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

植民地下の朝鮮に渡り、李朝・高麗陶磁の窯跡の調査や朝鮮の民芸品の収集・研究に精力を傾けた浅川巧(一八九一‐一九三一)。その一連の仕事は、柳宗悦の民芸運動にも多大な影響を与えた。「朝鮮の膳」「分院窯跡考」「朝鮮茶碗」など十二篇を収録。

目次 : 朝鮮の膳/ 朝鮮の棚と箪笥類について/ 窯跡めぐりの一日/ 窯跡めぐりの旅を終えて/ 窯跡めぐり(の旅)を終えて(2)/ 分院窯跡考/ 金海/ 水落山(三度目)/ 北漢山一周/ 朝鮮茶碗/ 朝鮮窯業振興に関する意見/ 朝鮮少女

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • 1.3manen

    著者の愛読書はトルストイ(解説311頁)。「何仕事でも終生倦(う)まずに働き通せたらその人幸運だ」(36頁)。前半には、左に写真、右に解説の見開き挿絵解説もある。器物の種類は鉢、碗、皿、壺、花瓶、盒(ごう)(198頁)。朝鮮窯業の特徴は3つ書かれている。1つは為政者が美術工芸の理解を以て、御用工芸家を優遇し、能力発揮させ、作品の愛好保存。2つは各藩に最適な製作で地方産業の濫觴(らんしょう=起源、広辞苑)をなし、近代科学工業を受容する準備を。3つは国連進展で人民の安定的生業に従事すること(272頁)である。

  • Nonberg

    ”正しき工芸品”は”使われてよくなるか悪くなるか”できまり、”親切な使用者の手”によって”特質の美”を発揮すると浅川巧は述べる。李朝白磁に魅せられ、大正から昭和のはじめにかけて、朝鮮で林業技手として働くかたわら、農村山間をめぐって各地に伝わる工芸品や窯跡をつぶさに踏査し、まとめた論攷・紀行文を収める。日本の朝鮮統治による文化荒廃、「朝鮮の若い人達の間にも既に忘れられた事項も少なくない」など、危機感が滲み、伝統的朝鮮窯業の振興策についても語る。多彩な朝鮮の脚付き膳の写真は楽しく、柳宗悦が家で使う膳も収める。

  • AR読書記録

    日本民藝館に行ったら何か見られたりもっとよくわかったりすることがあるだろうか.早く一度は行ってみねばなぁ.

  • Francis

    日本が朝鮮を植民地支配下に置いていた時代、朝鮮の文化を愛し、理解していた数少ない日本人である著者の論文・紀行文を集めたもの。どの文章にも著者の朝鮮の文化と民衆に対する深い愛情が感じられる。空前の韓流ブームの今の時代にこそ読まれるべき本。

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