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教室が、ひとりになるまで

浅倉秋成

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784041077665
ISBN 10 : 4041077664
Format
Books
Publisher
Release Date
March/2019
Japan

Content Description

私立北楓高校で起きた生徒の連続自殺。ひとりは学校のトイレで首を吊り、ふたりは校舎から飛び降りた。「私は教室で大きな声を出しすぎました。調律される必要があります」という、同じ文言の遺書を認めて。垣内友弘にとって三人の死は疑いようもなく自殺―のはずだった。白瀬美月の言葉を聞くまでは。「三人とも自殺なんかじゃない。みんなあいつに殺されたの」最高のクラスで、何故『自殺』は起きたのか。『犯人』の目的は何なのか。伏線の狙撃手が贈る、慟哭の本格青春ミステリ。

【著者紹介】
浅倉秋成 : 1989年生まれ。2012年に『ノワール・レヴナント』で第13回講談社BOX新人賞Powersを受賞し、デビュー。13年には受賞作と同時に応募していた作品『フラッガーの方程式』を刊行し、類い稀なるキャラクター造形力と圧巻の伏線回収が高く評価された(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • W-G

    学園青春物として心に刺さる何かは、確かにあるかも。しかし、それ以外の部分が中途半端。ミステリとしては、かなり早い段階で実行者が特定され、どんでん返しもなし。異能バトルとして見るならば、それぞれの能力が物語の展開に活かされず、青春要素のスパイスに終始してしまっているのは残念。特殊能力設定な分、犯人役との決着の付け方がむずかしいだろうなと思っていたら、案の定、綺麗事っぽく誤魔化したような結末になり、モヤモヤが残った。そして、意味のわからない校長の自伝が、普通に図書室においてあるのが一番不自然。

  • パトラッシュ

    今でいうスクールカーストの最下位にいたので、友達が集まって楽しくやろうぜという学園青春ドラマは嫌いだった。その反動か東野圭吾さんの『放課後』は結構好きだったが、久しぶりに学校を覆うきれいごとの装飾をはぎ取るミステリーに出会えた。息苦しい善意と有形無形の暴力支配に反抗する物語は多いが、それを異能バトルで展開した点が面白い。探偵役の少年が『スラン』のような超能力故の孤独に苛まれながら「連続自殺事件」の謎を解いていくプロセスは本格物としても高いレベルだ。人間関係のわずらわしさに叫び出したくなるときに読みたい本。

  • モルク

    私立北楓高校最高のクラスのはずだった2年A組で次々と自殺が、それも同じ遺書を残して。ショックが深い生徒たち、これは自殺ではなく殺人という幼馴染みの美月の言葉に垣内が真相を探る。そこに特殊能力も加わってきて、そして最後に見えるのはスクールカースト。上位にいる人と下位の人とではその感覚が全く違う。皆で楽しくは一部の人には苦痛でしかないかもしれない。やりたくもない全員参加のレクリエーション、仮装大会…いやいや参加するのはきつい、かといって一人でいるのも…そんな学生時代の気持ちがよみがえってくる。

  • NADIA

    「私は教室で大きな声を出しすぎました。調律される必要があります。さようなら」同じ文面の遺書を残して3人の生徒が自殺した。しかしその自殺だと思われていた事件は特殊能力による殺人だったのでは?高校創立時から代々4人しか受け継げない特殊能力を持つ主人公がその謎と犯人に挑む。…うーん、『6人の嘘つきな大学生』の面白さは圧巻だったのだけどなあ。地文もユーモアがあるわけでもないし、特殊能力出てきちゃうとちょっと醒める。ただ最高のクラスの在り方がとても幼稚に感じられていたので、オチは納得👍

  • buchipanda3

    「私は教室で大きな声を出しすぎました。調律される必要があります。さようなら」、謎めいた遺書を残して自殺した女子高生・小早川燈花。奇しくも同じ文言で彼女の友人たちが続けて自殺を図る…。不可思議な謎、トリックが徐々に解かれていく展開がとても読み応えがあった青春本格ミステリ。面白くて一気読みだった。根底のテーマは幾度も描かれてきた同級生との関係。特殊な能力を巧く絡ませて、謎解きと共に切々とした本音を浮かび上がらせていた。いい終わり方をしないのではと懸念したがきれいに纏められていたと思う。著者の他作品も読みたい。

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