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洲之内徹ベスト・エッセイ 2 ちくま文庫

洲之内徹

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784480439741
ISBN 10 : 4480439749
Format
Books
Publisher
Release Date
August/2024
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

思想の意味を見失い、放蕩と諦観の果てに洲之内が見出した誠意とは? 最初期の批評を含む美術エッセイの名筆を集めたアンソロジー第2弾。

【著者紹介】
洲之内徹 : 1913‐87年。愛媛県出身。美術エッセイスト、小説家、画商

椹木野衣 : 1962年埼玉県秩父市生まれ。美術批評家。多摩美術大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • 阿部義彦

    ちくま文庫、一月ほど前の新刊。洲之内徹さんと云う、画商をやっていた美術エッセイスト、文筆家を知る事が出来たのは、収穫でした。この第二弾のエッセイ集にも、代表作「気まぐれ美術館」のみならず、文学者としての雑感、精神性に関する拠り所の話など、実に筋の通った純然たる魂が息づいている。また、エッセイに関しては、あちこちに脱線したり、あのことを書こうと思っていたが、気が変わったので、別のことを書こうと思う、などと思いのままに見えるユーモア溢れる独自の筆致を味わいました。編者の椹木野衣さんに感謝したい。

  • Ta283

    エッセイ第2弾は戦前から戦後まで幅広く収録

  • Hotspur

    下巻には『気まぐれ美術館』の他に『洲之内徹文学集成』(2008)からの抜粋が加わる。これには古い文(1930年代)や新しい文(1980年代)が含まれるが、古い文は当然ながら些かつまらない。洲之内徹は文は還暦を過ぎてからの文の方が断然楽しい。編者椹木野衣氏が巻末解説で『文学集成』からの抜粋を引用しながらいろいろ分析を試みているが、洲之内徹の脱線的魅力はこれら批評的分析の彼方にあると思われる。なにしろ藝術新潮の連載をこれだけ続け、弊方がほとんど知らない日本の画家をネタにしてこれだけ読ませるのだから。

  • ひろふみ

    厳選エッセイ2冊分の2巻目。正直なところ絵の好みは殆ど合わない。それでも心惹かれるのは、酒・絵画・異性を含め人生を決めつける表現の数々。例えばこんな・・・桜は、こうやってこういうところで酒を飲んだり歌ったりする合図のようなものである。今年もやろうぜ、というわけだ(p.237)。

  • 僕素朴

    学生のときと違って画家の名前を検索して作風や逸話を確認しながら読み進められる。無粋な読み方かもしれないが、これはこれで贅沢な読み方だとウイスキーなめながら思う。もし願いが叶うなら洲之内徹に自分を主題にいい感じのエッセイを書いてもらいたい。「売れるような絵をかこうとして、誰も彼もが浮身をやつしている」(曹良奎「マンホールB」)、「本人の気に入らなかった峰村リツ子の肖像画展」「絵っぷりのいい絵がいまは無くなった」(林倭衛の「絵っぷり」をたたえて)。「あの針金の線を引いていく春草の緊張した筆の動きを思うと→

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