Books

ふたたび赤い悪夢

法月綸太郎

User Review :5.0
(1)

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784061859890
ISBN 10 : 4061859897
Format
Books
Publisher
Release Date
June/1995
Japan

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

★
★
★
★
★

5.0

★
★
★
★
★
 
1
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0
★
★
★
★
★
個人的には著者の作品のなかで『密閉教室』...

投稿日:2019/01/13 (日)

個人的には著者の作品のなかで『密閉教室』と並んで最も好きな作品。 『頼子のために』の影響が探偵・法月綸太郎に残り、探偵として人間として、大きな苦悩のなかでのたうち回る。アイドルが事件に巻き込まれたり、映画監督が登場したりするので、ある意味では多少ミーハー的な要素があるものの、明らかに著者が愛するエラリー・クイーンの中期・後期の作風の影響が色濃い作品。 謎解きだけの面白さを求める人には向かないものの、クイーンにこだわる人にとっては、何とも言えない魅力がある作品。

ねも さん | 兵庫県 | 不明

0

Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • がたやぴん

    あの3冊を読んでおいてよかったと思う。シリーズものはできる限り刊行順に読むようにしていることが報われた、そんな1冊。「頼子〜」「一の悲劇」「ふたたび〜」の三部作とされていますが、「雪密室」を最初に読んでからこの三部作に挑んでほしい。ただし、すっきり解決とはいかないためシリーズにハマるような流れではなく重い。そこで、苦しいようなら短編の「〜冒険」を挟むとことをお勧めします。短編の名探偵っぷりに比べ長編は迷探偵っぷりがハンパないので見捨てない為には刊行順を変えてでも短編を挟むべし。私自身が偶然そうでした。

  • HANA

    『雪密室』『頼子のために』から続く三部作三作目。前作で探偵の役割に疑問を持った主人公の再生の物語と位置付けられているが、正直ミステリにおける探偵の役割なる疑問は遥か昔から幾度となく提起されていたので、正直目新しさはない。そのためか内省的な心理描写がやたら目につく。題材と舞台はアイドルの世界になっているが、95年発表なだけあって、今の目から見るとやはり時代を感じるなあ。トリック自体は面白い物だったけど、前作『頼子のために』があまりにも優れていた為につい比較して低く見てしまう。個人的には冗長に感じたかな…。

  • ダイ@2019.11.2〜一時休止

    法月綸太郎その5。頼子のためにの続き。探偵の悩みっぷりが半端ないが、なんとか最後はうまくまとまった感じ。

  • セウテス

    法月綸太郎シリーズ第5弾。「頼子のために」「一の悲劇」と、三部作と言われる作品です。実際は「雪密室」「頼子のために」を読んでおくと、微妙な繋がりが解りやすく、「一の悲劇」は独立した作品で関係性は見えません。本作のヒロインは「雪密室」に登場したアイドルゆりりんであり、前作で出生の秘密を握られ脅されていた話の完結編とも言えます。後記のエラリー・クイーンの影響は大きく、名探偵である事を悩む法月綸太郎が、「名探偵の存在意義」に一応の答えを導き出す話でも在ります。この繊細で心弱き名探偵を、見守り続けようと思います。

  • rio

    アイドル歌手有里奈を襲った悪夢の一夜。刺されたはずの自分が生きていて、刺した側の男の死体が発見される法月綸太郎シリーズ第5弾。本作は「雪密室」「頼子のために」に続く3部作の総集編的な物語のため、前2作を予め読むことをお薦めします。ボリューム感たっぷりの本作ですが、次々と新展開が続くため飽きずに読了しました。家族のことで自分の殻にこもってしまう有里奈と、前作の事件で探偵としての自分を見失ってしまった綸太郎が、今回の事件を通じて徐々に自分を取り戻していく姿が良かったです。二転三転する展開も楽しめました。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

Recommend Items