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ISBN 10 : 4588011871
Content Description
影響と受容の100年史。20世紀の哲学思想に最大のインパクトをもたらしたニーチェ。ニーチェ自身によるボードレールほかフランス思想芸術の摂取から始まり、その遺産のフランスへの翻訳紹介、イデオロギー的歪曲の数奇なプロセス、左右の文学者らによる毀誉褒貶の歴史、全集編纂の動向、実存哲学やポスト構造主義による再活性化にいたるまで、ドイツ/フランス間の「文化の移転」の実態を公平な視点で記述した第一級の受容史研究。
目次 : 第1章 フランス化したニーチェ/ 第2章 「ニーチェはラテン世界の人間か?」論争/ 第3章 『メルキュール・ド・フランス』誌とアンリ・アルベール/ 第4章 一八九〇年から一九一四年まで。フランスのニーチェ主義誕生第一の「契機」/ 第5章 ニーチェの伝記 ダニエル・アレヴィからギー・ド・プルタレースまで/ 第6章 一九一四‐一八年、大戦間、第三帝国/ 第7章 ニーチェという狂気―フランス啓蒙思想の危機?/ 第8章 解放直後から六〇年代まで/ 第9章 ロワイヨモン・シンポジウムから現在まで/ 第10章 フランス‐ドイツ間の再移転/ 結び 移転、反移転、再移転
【著者紹介】
ジャック・ル・リデ : 1954年生まれ。パリの高等師範学校、パリ大学でドイツ語・ドイツ文学を学ぶ。オットー・ヴァイニンガーの研究で学位を取得。19世紀末から20世紀初頭の、ウィーンを中心としたドイツ語文化圏の文化、とりわけ精神史、思想史の研究を専門とする。パリ大学をはじめ海外でも教鞭をとり、2023年までパリの社会科学高等研究院の教授を務める
岸正樹 : 1955年生まれ。アテネフランセ、日仏学院にて学ぶ。英米仏の批評理論、翻訳理論を研究。現在、翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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