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イギリス労働組合史 団結する「働く人びと」とリベラリズム 叢書・ウニベルシタス

法政大学出版局

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784588011856
ISBN 10 : 4588011855
Format
Books
Publisher
Release Date
August/2025
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

新たな始まりに向けて。労働者を「労働者階級」ではなく「働く人びと」とする見地に立ち、いわゆる階級史観ではなく包括的な労働組合史を目指す。産業や業種についての詳しい分析とともに社会の中での労働者の位置づけを探求し、代表的な労働組合主義者の自伝からの引用などで、組織としての労働組合だけでなく、働く労働者の姿を描き出す。労働組合の意義が問い直される現在、本書は大きな意味をもつだろう。

目次 : プロローグ(中世のギルドから近代の労働組合へ)/ 第1部 一七七〇年代の一八二〇年代へ(アセンブリ型労働者の地方組織/ プロセス型労働者組織の諸問題/ 労働組合と議会外急進主義)/ 第2部 一八二〇年代から一八七〇年代へ(アセンブリ型労働者の財務集中化/ プロセス型労働者の政府介入/ 労働組合主義と民衆のリベラリズム)/ 第3部 一八七〇年代から一九二〇年代へ(アセンブリ型労働者の全国的交渉/ プロセス型労働者の組合承認/ 一般労働者の新組織/ 労働組合主義者と労働党の起源)/ 第4部 一九二〇年代から一九七〇年代へ(アセンブリ型労働者の職場交渉/ プロセス型労働者と産業衰退/ 一般労働者と連合組織/ 労働組合主義者と労働党政権)/ エピローグ(終焉か、新しい始まりか?)

【著者紹介】
アラスター・J.リード : ケンブリッジ大学・ガートンコレッジのライフ・フェロー。専門は労使関係史・社会史。ロンドン大学歴史学研究所の『歴史と政策History and Policy』フォーラムの創設者の一人で、そのセッションである「労働組合フォーラムTrade Union Forum」を主宰している。近年はアメリカのMutualist Societyでも活動している

齊藤健太郎 : ケンブリッジ大学大学院博士課程修了。PhD(History)。京都産業大学経済学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • sayan

    コモンズ(自立の基盤)を剥奪された英労働者が現代のジョブ・ロック(自発的隷従)労働者に残した暗示は? 生活不安は経済と孤独の二重リスク。闘争でなく逃走以外、企業依存から抜け出せないか?組合活動は?クロポトキンが説く相互扶助はロックの自立とミルの自由を実質化し個人の幸福を実現する。NISAでは癒せぬ孤独・孤立対処には対機説法の柔軟性を持つセンのケイパビリティが必須だ。自己統治の強化は制度の中で自覚的な自由=富だ。コモンウェルス(共通の富)は永田町の政策ではなく相互扶助という感情と勘定が成立する自前の基盤だ。

  • Go Extreme

    階級史観の転換 多様性 自伝的引用 個人の経験 熟練労働者 産業労働者 低技能労働者 民衆のリベラリズム 自由と権利 社会改革 法的地位 ピケ権 ストライキ権 労働党設立 独立政党 政治的綱渡り 産業衰退 交渉形態の進化 全国統一交渉 組合承認 相互扶助 技能保護 自由党支持 独立性の模索 組織化の困難 新しい組織形態 ストライキ戦術 大規模労働争議 リベラリズム伝統 市場経済への対抗 立法による権利保障 労働者の声 生きた人びとの経験 過去からの教訓 社会的役割 労働運動の歴史的意義

  • みんな本や雑誌が大好き!?

    英国の戦後の労働運動は、日本に比べれば世界労連に所属する組合も少なかったでしょうし、共産主義の影響力も日本よりは低かったと思われます。日本では官公労中心の総評が民間労組もかなり糾合して「多数派」を維持。ソ連を労働運動の祖とみなすような向きもありました。 とはいえ、英国とて第二次大戦中、英国共産党員は、軍需産出を最大化することが祖国ソ連を救うことになるということで、もちろん、英国内で戦争反対だの軍拡反対だの言うわけもありませんでした。そんな英国労働運動に於ける共産主義の影響力の盛衰を知ることも可能な一冊。

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