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外科室 立東舎 乙女の本棚

Kyoka Izumi

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784845632961
ISBN 10 : 4845632969
Format
Books
Publisher
Release Date
December/2018
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:
Series
:

Content Description

目次 : 〜泉鏡花の『外科室』がイラストレーター・ホノジロトヲジによって、 / 鮮やかに現代リミックス。人気シリーズ「乙女の本棚」第9弾! / 小説としても画集としても楽しめる魅惑の1冊。全イラスト描き下ろし。〜 / (著者:泉鏡花/絵:ホノジロトヲジ)

【著者紹介】
泉鏡花 : 明治6年(1873年)石川県生まれ。尾崎紅葉に師事。1895年に「夜行巡査」「外科室」を発表して話題となる。その他の代表作に「高野聖」「歌行燈」など

ホノジロトヲジ : 2015年よりフリーのイラストレーターとして活動中。キャラクターデザイン、イラストなどを手がけている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 美紀ちゃん

    伯爵夫人は、麻酔をしないでくれという。 しかし、痛いから。 麻酔なしには手術が出来ないので、 周りの人達が伯爵夫人を説得する。 麻酔は要らぬ、切ってくれと頑なに拒否する夫人。 医学士はついに麻酔無しで夫人の白い胸にメスを入れる。 夫人は医学士に、 「貴下だから、貴下だから」 「貴下は、私を知りますまい!」「忘れない」と言い、ばつたり枕に伏す。 描写が美しい。そしてエロい。

  • ナイスネイチャ

    図書館本。この時代にしてこの内容は受け入れられたのか?麻酔無しで手術とか血腥い感じ。絵の方も作風にピッタリ。

  • アキ

    金沢生まれの泉鏡花。1895年・明治28年、鏡花22歳の時に書かれた短編を、乙女の本棚シリーズで美しいイラストとともに堪能できる。文章のレイアウトも1文に1頁使うなど印象的。伯爵夫人の「かよわげに、かつ気高く、清く、貴く、美はしき病者の俤」の姿、医学士高峰のメスによる「雪の寒紅梅」胸から流れる血汐、伯爵夫人の最期のことば、9年後の彼の最期。黒い背景に鮮やかな赤でその優美なる世界を表わす様は、文語体の文章とともに、ここではない遠い世界を感じさせる。泉鏡花の生家は、現在泉鏡花記念館として訪れることができる。

  • J D

     明治時代の奥ゆかしすぎる恋。好きだという感情。伯爵夫人が麻酔を拒む理由が、理解の範疇を超えてくる。高峰医師への恋心。泉鏡花初めて読んだと思うけど、時代を感じるなぁ。漱石の青春三部作を思い出した。そうそう、今回も挿絵が作品にマッチしていて、難解な言葉を理解することを後押ししてくれた。このシリーズ次は何読もうかな。

  • しゅてふぁん

    鏡花の文章を読んでいると、漢文の書き下し文、いや、漢字と片仮名だけの訓読文を読んでいるような感覚になる。慣れるまでは読みにくく感じるけれど、テンポが良いのでリズムに乗れれば心地良くなる、やみつき系。麻酔を嫌がるくらい誰にも言えない秘密って何だろうと想像するのも楽しかった。鏡花の世界を描くのは難しいのかな、それとも楽しいのかな。何ともいえない独特な雰囲気の作品だった。

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