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ISBN 10 : 4140819669
Content Description
プロパガンダに煽られ、前線で銃を抱えながら、震え、恋をし、歌う乙女たち。戦後もなおトラウマや差別に苦しめられつつ、自らの体験を語るソ連従軍女性たちの証言は、凄惨だが、圧倒的な身体性を伴って生を希求する。初のノンフィクションでのノーベル文学賞受賞作家・アレクシエーヴィチによる「証言文学」の金字塔。
目次 : 第1章 証言文学という「かたち」(「これは女の仕事じゃない」/ 「ユートピアの声」五部作/ 証言文学という創作手法/ 五百人を超える「声」の合唱/ 証言文学は「生きている」/ 証言が響き合い、浄化し合う/ 「小さな人問」の声を拾い集めて/ 多声性によって描かれる輪郭/ 「大文字の歴史」が取りこぼしてきたもの)/ 第2章 ジェンダーと戦争(「兄弟姉妹たちよ!」の呼びかけに応えて/ 銃を手に最前線で戦った女性たち/ 勇敢な兵士と良妻賢母、二つの顔/ 「身体の記憶」を書き取る/ 紀貫之とアレクシエーヴィチ/ ハイヒールと銃弾/ 戦場で唯一私的な営み―恋愛)/ 第3章 時代に翻弄された人びと(「母なる祖国」というプロパガンダ/ 毎日流れる愛国の歌/ プロパガンダの時代が終わっても/ 捕虜になった兵士を待っていたもの/ わが国で捕虜になった者はいない/ 勝利を奪われ、差別された女性たち/ 検閲が隠す戦争の闇/ 「すばらしい顔」と「恐ろしい顔」)/ 第4章 「感情の歴史」を描く(歴史学と文学の違い/ 苦しみの言葉は時を超える/ トラウマ―終わらない戦争/ 共感=エンパシーの力/ ドイツ人へのエンパシー/ 動物や自然への共感/ 「自由かパンか」)/ ブックス特別章 逆走する歴史(ウクライナへのロシアの侵攻/ ディストピアにおける言葉/ スターリンの“功罪”/ 兵力動員/ 後戻りする時代/ 時代の証言/ アダプテーションの例/ 作家の使命)/ 読書案内
【著者紹介】
沼野恭子 : ロシア文学研究者、東京外国語大学名誉教授。東京外国語大学外国語学部ロシア語学科卒業後、東京大学大学院総合文化研究科比較文学比較文化単位取得満期退学。専攻はロシアの近現代文学。主な研究テーマは現代ロシア女性文学、日露の文化関係、ロシアの食文化など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。
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千穂
読了日:2025/06/28
ラウリスタ〜
読了日:2025/02/01
takakomama
読了日:2025/06/04
merci
読了日:2025/06/07
mariko
読了日:2025/08/21
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