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ロシア文学の食卓 ちくま文庫

沼野恭子

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784480437327
ISBN 10 : 4480437320
Format
Books
Publisher
Release Date
May/2022
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

前菜、スープ、メイン料理からデザートや飲み物まで。ロシア式フルコースにしたがって、ロシア文学の名作に描かれた伝統的な料理を味わいつくす美味しい読書案内。重厚長大な宗教論義やイデオロギーの建前をくぐりぬけ、「食」という観点からロシア文学のもつ魅力に迫り、めくるめく快楽主義的な味わいをたぐり寄せる。カラー料理写真満載。

目次 : 第1章 前菜/ 第2章 スープ「第一の料理」/ 第3章 メイン料理「第二の料理」/ 第4章 サイドディッシュ/ 第5章 デザート/ 第6章 飲み物

【著者紹介】
沼野恭子 : 1957年、東京都生まれ。東京外国語大学ロシア語学科卒業後、NHK国際局でロシア語短波ラジオ放送番組を担当。ハーバード大学講師を経て、92年東京大学大学院博士課程満期退学。2008年より東京外国語大学教授。NHKテレビ・ラジオのロシア語講座の講師も務めた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • HANA

    毎日ニュースを騒がせているロシアだけど、文学と食べ物に罪はないという事で。ロシア文学というとひたすら陰鬱で精神的なものを追い求めているというイメージだが、本書はロシア文学の中から食事のシーンと食べられている料理を紹介した一冊。ロシア料理というとボルシチとピロシキくらいしか食べた事がないのだが、紹介されている記述と写真を見ると片端から食べたくなってくるな。シチーやクワスは一度味わってみたいものです。食事のみならずロシア料理とフランス料理が相互に与えあった影響やロシアの国民性等、文化的記述も興味深いです。

  • A.T

    「…それにしても、ロシアのレストランというのは、たくさん出すものだなあ!と隣の席の男がブリヌィに熱いバターをかけているのを見てフランス人は思った。五枚もあるじゃないか!一人であんなに食べられるものだろうか?…「おい頼む!」男はボーイに呼びかけた。「もう一皿持ってきてくれ!…十枚か十五枚いっぺんに出せよ!…」とは、チェーホフ「おろかなフランス人」から「ロシア風クレープのブリヌィ」を食すシーン。他にもゴーゴリ、トルストイ、ドストエフスキー、イリフとペトロフ、ソルジェニーツィンなどの傑作の食事シーンがたくさん。

  • あきあかね

     この本は、単にロシア文学に現れるロシア料理を紹介するだけでなく、前菜やスープ、メイン、デザートといったコース仕立てで魅力的な数々の食べ物の説明を行いつつ、ひいてはロシアの文化や歴史も知ることができる名著だと思う。紹介される小説は知らなかったものも多いけれど、その本質を的確に捉え、どの本も手にとってみたくなる。小説における食べ物の絶妙な効果も面白い。ある作品では、ボトヴィーニヤという氷の浮かぶ冷たいスープで高揚した恋情を抑えようとする一方、別の作品では、ボルシチやシチーといった温かいスープが徐々に恋愛を⇒

  • コニコ@共楽

    連休にロシア料理を食べに行って、一気に興味が湧きました。日本でも馴染のピロシキやボルシチは食べたことがあっても、食卓というとなかなか想像できずにいました。ロシア文学に登場する料理の数々、その量の多さと、ゴーゴリやチェーホフの小説に出てくる健啖家すぎる登場人物には驚かされました。イワン雷帝を扱った小説では、宴会の席で、金の皿にのった二百羽あまりの白鳥がメイン料理として運ばれてきたと思えば、極貧の農民は、実のないスープで毎日をやり過ごすという厳しい階級社会も伺えました。食文化から文学も見えてきて面白いです。

  • しろうさぎ

    楽しいエッセイだった。過去に読んだ小説で(大した数ではないが)、想像できないままスルーしたあれやこれやが、説明と写真で「こんな料理だったのか!」と納得できた。ロシア正教の儀式及び暦との結びつきが非常に密接であるのも理解した。まさに食は文化の要。巧みな紹介で読んでみたくなる本も多々登場。

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