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個性幻想 教育的価値の歴史社会学 筑摩選書

河野誠哉

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784480018113
ISBN 10 : 4480018115
Format
Books
Publisher
Release Date
November/2024
Japan

Content Description

大正期に教育的価値として浮上した「個性」は、一九八〇〜九〇年代の混乱を経て、いかに社会的価値として定着したか。学校教育における個の意識の変遷を探る。

【著者紹介】
河野誠哉 : 1969年、宮崎県生まれ。東京大学大学院教育学研究科博士課程単位取得退学。山梨学院大学経営学部教授などを経て、東京女子大学現代教養学部教授(教職課程担当)。専門は教育社会学・歴史社会学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • zunzun

    「個性」という言葉は以前よりもきかれなくなった気がするがグーグルトレンドで検索してみると、実状は高止まりし、日常使われる用語になっただけのように思える。この言葉が日本で姿をあらわしたのは1920年代の「大正新教育運動」の時代である。何度か書いてきたようにこれは私ズンダが調べた《言語化》と同じ時期に勢力を伸ばし始めた用語であった。また、私は《自己啓発》関連の押しつけがましい言論が嫌いであったので、「個性」という言葉に対しても厭悪していた。「個性」と《言語化》、この二つの言葉があらわれたのが奇しくも

  • Go Extreme

    第一次ブーム(大正期): 背景:近代教育のアポリア(集団指導 vs 個別対応) 特徴:新教育運動(成城学園等) 澤柳政太郎「個性本位」提唱 教育実践と結びつく 動き:「個性調査」の実践 心理学(知能検査)発展 文部省訓令(入学難対策) 戦時体制で否定 第二次ブーム(1980年代): 背景:学校荒廃 偏差値教育批判 窓ぎわのトットちゃんブーム 特徴:臨教審「個性尊重の原則」 消費社会的な選択の個性へ レトリック化 概念の変容: 教育実践用語から自己表現 消費 レジャーの言葉へ 近年は「障害は個性」言説も登場

  • Go Extreme

    歴史の中の個性: 盗癖も個性 鳥の眼のアプローチ 教育的価値としての浮上: 個性教育の時代 一斉教授法誕生 集団的効率と個人的疎外 成城小学校とドルトン・プラン 柳澤政太郎 個人性を可視化: 個性尊重訓令 入学難問題 近代学校と表簿の実践 フーコーの試験論 表薄の個人化 分析の対象・個人 個性の生産 二度目のブーム: トットちゃんのユートピア 閉塞する学校教育 教育改革 個性化の誘惑: 消費社会の中の個性 実践→レトリック: 個性の意味変容と二度のピーク 障害と個性: 障害も個性 発達障害 個性のゆくえ

  • 昌也

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